こんにちは、日向です。
先日来、当ブログでご紹介している和歌山市の開示資料ですが、
市民の方が請求された分とは別に、私が昨年6月のグランドオープン後に、開業して確定した情報をまとめて開示してもらった分が、まだいくつか残っております。
本日は、その続きです。
前回、CCCの劣化データをひた隠す和歌山市の情報提供~司書資格者が三分の一に~
でご紹介したのは、CCC指定管理になる前後の司書資格者数の比較でした。
今回、ご紹介するのは、CCCから和歌山市に提出された「開館準備業務委託報告書」です。
南海市駅に建てられた新しい市民図書館に、旧市民図書館の蔵書を移転して、CCC流のツタヤ図書館として開館できるような状態にする作業です。
この業務の委託契約については、一昨年11月に
で取り上げました。
和歌山市はCCCに、運営にかかわる3.3億円の指定管理料とは別に、開業準備のために、1億円を超える委託金額を払っています。
その業務の報告書が、これからご紹介する文書です。
えっ、これが1億円の委託業務の報告書なの?
と驚くほど、簡単な報告書です。
通常でしたら、くっついているはずの、市がこの文書を受領して決裁したことを示す書面も、ありません。
業者さんに店舗の内装をお願いしたら、作業終了後に送られてきた完了報告書みたいです。
いつ完了したのか、いつ提出されたのか等の日付もありません。責任者の名前もありません。ジャンル別の蔵書データもありません。
後日、ご参考までに、CCCが2016年に多賀城市に提出した開業準備報告書をアップする予定ですが、それと比べても、あまりにも簡易です。
これは、もしかして、重要なことが書いてある報告書は別にあって、そちらを開示すると、いろいろと突っ込まれたら困るので、市民向けに、さしさわりのないことだけ記載した“ダミー報告書”ではないのかと思いました。
そういえば、先日、和歌山市民の方からお借りして公開しましたCCCとの定例会議の議事録も、会議の議題がいよいよ佳境にさしかかってきたところの数か月分の議事録がゴッソリ抜けていました。黒塗ですらありませんでした。開示決定文書には、何月何日~何月何日までの分は非開示との記載もありませんでした。【※1】
今回ご紹介する報告書も、全面黒塗ページは1枚もありませんでした。開示決定によれば、一部不開示としているのは、作業者の“顔写真”だけのはずです。
「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書き換えられた問題は、誰がどうみても「公文書の改ざん」でした。
もしかしたら、それと似たようなことが和歌山市の市民図書館内部で密かに行われているのではないのか?
今回は、そんな疑念すら抱きました。では、以下にその文書画像をはりつけておきます。
よろしくお願いいたします。
【※1】この点は、また後日整理して書きますが、和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手(その1)の最終日が平成30年(2018年)7月11日、和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手(その2)のスタート日が2019年3月5日でした。2018年7月12日~2019年3月4日までに開催された会議の議事録ゴッソリ抜けていました。もちろん、全面黒塗文書も一枚もありませんでした。
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