こんにちは、日向です。
まず本日は、カンタンな告知から。
今朝、AERA dot. さんに、新刊の紹介記事(冒頭部分抜粋)をご掲載いただきました。
「92%」黒塗り公文書の衝撃 市民図書館が出した1400枚の真っ黒い紙が語る闇の深さとは
当ブログの読者の方には、すっかりお馴染みの和歌山市民図書館について書いた「まえがき」部分です。
この記事では、“黒塗りの詰め合わせ”を受け取った当時の驚きと絶望をストレートに表現しいてます。
どうして、こんなものが許されるのか、市民の知る権利の最後の砦ともいえる図書館がこんなことをしていいいのか
という執筆の出発点ともいうべき心境を書いています。
短い記事ですが、AERA dot. さんでは、後日、もう一本ご掲載いただけるようですので、そちらも出ましたらも、また追記したいと思います。
さて、今日取り上げたいと思った本題は、タイトルのとおり、アマゾンのレビューについてです。
今回の新刊は10月11日に発売されまして、一カ月と少したったところではありますが、ありがたいことに、アマゾンでは、すでにいくつかのレビューをいただいております。
「黒塗り公文書」の闇を暴く (朝日新書) 新書 – 2024/10/11 日向 咲嗣 (著)
で、そのなかにですね、とんでもない「酷評」といいますか、星印1つのレビューを先日をいただきました。
以下に引用します。
基本的に、われわれ物書きというのは、読者の方の評価は、どんなに厳しいものであっても、ありがたく謙虚に受け止めて、釈明や反論などはしてはいけない
と、私はいまも思っています。
私は、ビジネス書籍の分野では、自分の本だけでなく、構成をお手伝いした本も入れますと、もうすでに50冊以上世に送り出してきましたが、
これまで、それらについて、どのような評価をつけられても、どこかで反論したことは一度もありません。(内輪で愚痴をこぼすくらいしかできません)
下手くそは「下手くそ」と言われてしまうのは、どこの世界でも同じです。その評価を胸に、次回の著作に活かすということしかありません。
ただ、今回の星ひとつのレビューについては、一言だけ言わせていただくと
読んでないでしょ?
という感想を抱きました。もし読んでいただけていれば、あのような感想にはならないはずだからです(たとえ評価は低くても)。
そもそも、私さんざんこの本では、役所の方やカルチュア・コンビニエンス・クラブをはじめとした民間事業者の方を批判した格好になっていますので
そちらの関係者の方からしてみれば、こんなこと書かれてはとても我慢ならないと思われるのは当然のことでしょう。
なので、これからも厳しい評価を、どしどしいただくんだろうなあと、いまから覚悟をしているところです。
さて、新刊の売れ行きのほうは、おかげさまで絶好調といいたいところですが、やはりコミックや小説のように、わかりやすい物語的な面白さがありませんので、派手な動きはありません。情報公開制度とか図書館運営に関心のある人でないと、手にとってみようとはなかなか思われないので、「静かなブームをよんでいる」みたいなことでしょうか。
そうこうしているうちに、さきほど版元の編集者から連絡がありまして、
台湾の大手出版社から、今回の拙著の翻訳版を出したいというオファーがきたそうなんです。
詳細なことは、これから詰めていくと思いますが、情報公開の制度や行政運営が日本とは異なるお隣の国で、このような本が果たして受入られるのだろうかと思いました。
私が長年かかわっているビジネス書籍の分野では、韓国はじめとしたアジアに翻訳版が刊行されることは結構あり、私も過去に何度か、ほかの著者の方の構成をお手伝いしたものでは、翻訳版が出たことはありましたが、それはビジネスマネジメントや自己啓発の関する本でしたので、他国でも通用する内容でした。
しかし、黒塗り公文書に関するレポートが他国でも関心を持たれるというのは、かなり意外でした。台湾では、どのような受け止められ方があるのでしょうか。
そうなりますと、この本に書いている自治体とか企業さんのことが、海外にも知れ渡ることになりますので、関係者の皆さまにとっては、ますます戦々恐々ではないでしょうか。
いやいや、どうせ国内でもたいして話題になってないから、ぜんぜん平気
そう思っていただいたほうが、いいのかなと思いました。
とりあえず、本日のご報告は以上です。
よろしくお願いいたします。
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