2020年11月29日日曜日

“ゴミ処理場みたいな”宇城市ツタヤ選定スケジュール

 

こんにちは、日向です。


熊本県宇城市が図書館と美術館の指定管理者にカルチュア・コンビニエンス・クラブを選定した件、


昨夜から、あちこち聞いてまわっているのですが、あいにく事情をご存じの関係者の方がなかなかつかまらず、つかまっても、まったく話をしてもらえず、さきほどようやくですが、おひとりだけ、少しまとまったお話を聞くことができました。


・9月議会で指定管理者制度を導入するということになって、その直前に武雄市への視察の話が出たがコロナの関係で実現しなかった（それとは別に、武雄市を視察した市議会関係者・行政関係者はいたもよう


・今回の指定管理者の選定プロセスは、市議ですら、ほとんどの人は知らないのではないか


・12月議会にCCC指定管理者選定が提出されることは確定していて、おそらくそれで決まるだろう。これは、事前に、しくまれていたんだと思う


・守田憲史市長は、もともと民間委託推進派の人なので、その路線で出てきた話だと思う


・守田市長の方針には、市議会で25人いる議員のうち17人が黙ってついていくので、今回もおそらくそうなると思う。


・CCCが過去にさまざまな問題を起こしていることは、ほとんどの議員は知らないと思う


・基幹事業のTSUTAYAが消費者庁から措置命令を出されて、昨年1億円を超える課徴金命令を出されたたなんて誰もしらないと思う




やはり、関係者の方がいちばん心配されていたのは、図書館のみならず、美術館までTSUTAYAのCCCに丸投げされてしまうことです。


CCCって、いまだに独自分類も迷走を続けているほど、図書館の「ど素人」からはなかなか脱せられないままなのに、


これまでまったく経験のなかった美術館の運営を手掛けるわけですから、またぞろ、おかしなことを始めやしないかと、地元市民のみならず、関係者に与える不安ははかりしれないものがあります。



それにしても、驚くのが今回の選定スケジュールです。


9月議会で、図書館と美術館に指定管理制度を導入できる条例を可決した後、すぐに指定管理者の募集を開始して、その結果発表が11/26の木曜にあったばかり。


なのに、土日をはさんでその週明けに始まる12月議会に議案が提出されるというんですから、おそろしく超特急です。


これまで最も市民にナイショで隠密・超特急で進めた和歌山市ですら、最初の指定管理者制度導入は6月議会でした。


その後10月に指定管理者募集開始、11/30に選定結果発表されて、そのまま12月議会で承認なのは、宇城市とほぼ同じです。


このスケジュールについて、和歌山市議会がCCC指定管理者を承認した直後に出した、週プレNEWS記事の書き出しで、こんな関係者のコメントを紹介しています。


まるでゴミ処理場の建設みたい



CCCにとって、やはり悪夢だったのが2015年10月の愛知県小牧市でしょう。連携協定締結して、さぁこれからというときに、市民のツタヤ図書館反対運動が盛り上がりまして、住民投票でツタヤ図書館建設計画が否決されるというどんでんがえしとなりました。


最近では、山口県宇部市が、同様にCCCと連携協定まで締結したものの、施設条例が議会で否決されて市長の電撃的な辞任劇にまで発展したのは、つい2か月前のことです。


そのテツを絶対に踏まないよう、ただの一日も空白期間をあけずに、市民には一切の情報を与えず、なにがなんでもツタヤ図書館・美術館を実現するんだという、姑息で卑劣な市長サイドの思惑が見え隠れしているように思います。


市民にとってはかけがえのない財産ともいえる図書館や美術館を、株式上場さえやめて、創業者である増田宗昭社長とそのファミリーが支配する“個人商店”ともいえるカルチュア・コンビニエンス・クラブに、差し出そうというんですから、いったいどういう市長なのかと、見識を疑わざるを得ません。


これから徐々に、その本質が全国に暴露されそうですね。



すみません。あまり情報がないですが、本日はそんなところです。


明日以降、また何かわかりましたら、順次お知らせしていきたいと思います。


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