2022年12月11日日曜日

先月はお休みして、あの話題本の書評を書きました。

 

こんにちは、日向です。


11月は、ツタヤ図書館関連の記事は、結局、ビジネスジャーナルに1本も寄稿することができませんでしたが


11月末に書いた、私の本業の「しごとキャリア」関連の記事が、少し遅れて今朝リリースされました。


現役銀行員が業界の闇を暴露!大規模システム障害の裏側も…みずほ銀行の反応は?


ふだんブログでは、図書館関連の記事ばかり書いてますので、当ブログの読者の方は、ちょっと違和感を覚えられるかもしれないですが、


これ『メガバンク銀行員ぐだぐだ日記』(三五館シンシャ発行/フォレスト出版発売)という新刊の書評です。


(三五館シンシャ発行/フォレスト出版発売)





タイトルに多少(?)煽りのニュアンスはありますけれど、そのへんはネット記事といいますか、娯楽系ビジネスメディアならではの味付けとしてお許しいただければと思います。


これ、なにが面白いかといいますと、記事にも書きましたように、


バブル末期に社会に出た世代が体験する「人生ゲーム」の要素が見事に盛り込まれておりまして、とりわけ、そのつどどういう上司にめぐり合うかによって、その人のキャリアの行方が大きく左右されてしまう悲哀を描いているところです。



“~人生、山あり谷あり~”のコピーで始まるテレビコマーシャルと共に「人生ゲーム」が日本で発売されたのは、1968年(昭和43年)のことでした。 日本のGNP(国民総生産)が西ドイツを抜いて世界第2位になり、3億円強奪事件が世間を騒がせていた頃、そして世紀の大イベント「日本万博博覧会」を2年後に控えてまさに「いざなぎ景気」に沸く、高度成長の絶頂期でした。

商品情報|人生ゲーム - タカラトミー より

https://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei/whats/index.html


タイトルとは大きく異なりますけれど、それが金融業界への批判とか、暴露話にはまったくなってなくて、むしろ、エピソードごとに、そのつど着地点としては、ほっこりさせるような話に終始しているんですね。


この書評を書くにあたっては、一応、みずほ銀行の広報部にも、お約束としてコメントを求めましたところ、以下のような反応でした。


――貴行の行員が書かれたのではないかと『メガバンク銀行員ぐだぐだ日記』が話題になってますが?


そのような書籍が刊行されているのは認識していますが、当行員と類推されるかもしれないですが、誰が書いたのかわかりませんので、われわれ広報としては特段のコメントは出していません。


――あっ、そうですか。もしそう(みずほの行員)だとしても、個人的に書かれたものには関与しない? 


おっしゃる通りです。


――正式なコメントは出さない? 週刊新潮にはコメント出しているようだが?

確認して折り返し電話します。


週刊新潮に出したコメントと同じでお願いします。

当該書籍については、認識しておりますが、当行が取材協力した事実はございません。当該書籍に関するコメンとはさしひかえさせていただきます。



というような感じでした。あっ、こういう舞台裏はオフレコなんで書いたら、いけないんですよね。ごめんなさい。


正直、これは、みずほ銀行広報マンとしては、


こんなこと書きやがって!


と仕事として読み始めたら、身につまされる話ばかりで、


そうだよなぁ、あれはひどかったよなぁ


という感慨を持ったんじゃあないかと思うんですよね。


でも、金融業界批判を望んでた人からみれば、ものすごく物足りないといいますか、甘ったるいといいますか、できすぎな感じもあるでしょう。


また、自分が理不尽な立場に立たされたことに対する怒りみたいなものが、いまひとつ感じられないような気はしますね。


でも、それは、あくまでも著者の方の個性ではあるんですけれど、


それにしても、私の書評記事をお読みいたたければわかるように、どのエピソートも物語性がふんだんにあり、読み物としては、かなり優れていると思いました。


『半沢直樹』とかジャンルは違いますけれど、『沈まぬ太陽』とかをイメージされる方には、物足りないとは思いますけれど。


私の興味の対象としては、その人がどういうキャリアを経て、どういうふうに活躍するようになるのかというプロセスをキッチリとストーリーテリングしてくれる本というのは、職業生活を考えるときに、とても参考になるんですね。


自分の著作としては2008年に出した、


一か月100万円稼げる59の仕事





 


は、その路線を追及した企画でした。(すでに絶版です。ご興味のある方はどこか図書館でお探しください)


この本に登場する29人は、全員が会社勤めから独立事業者として活躍するようになった人でしたが、キャリアの積み方としては、結果的には、一定の法則性はあるものの、一見失敗したと思われることも、のちにうまくいくことのひとつの要素になったり、逆に、これが成功の法則だみたいなものが、なんの役にも立たないってことが世の中にはあるんだなぁということを教えてくれた人物取材でした。


その流れで、今回銀行マンという職業をとらえると、実は、あまりほかの業界と変わらないところも多いのではないのかって感じました。


とりわけ、どうやって「信頼」を獲得するのか、そして、その獲得した「信頼」にどうやって応えていくのかってことは、ジャンルをとわず、職業生活のなかで普遍的なテーマであるということを痛感した次第です。


この書評の最後には、著者ご本人には直接お話を聞くことができませんでしたので、版元を通じた“筆談インタビュー”という形で、金融業界について、なかなか辛口のコメントもご紹介しおりますので、ぜひそちらもお読みいただけると幸いです。



よろしくお願いいたします。

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