2023年11月17日金曜日

Tカード規約改定時に、なにもしなかった和歌山市

 

こんにちは、日向です。


本日は、和歌山市の担当部署とのやりとりのなかで、日本語がうまく通じなかった件について、できるだけ感情的にならないよう、事実だけを冷静に記録しておきたいと思います。


4/1から、図書館でTカード利用に関する規約が改定されていた件で、和歌山市はどのような検討をしたのかを知るために、


今年8月4日、和歌山市へ、Tカードの規約変更に関して以下のような情報開示申出を行いました。(詳しくは、Tポイントたまらないのに個人情報を搾取? 参照)







(1)2023年4月1日より改定された和歌山図書館でのTカード利用に関する規約(新規約)について、カルチュア・コンビニエンス・クラブより、改定日前に行われた情報提供及び事前通告の日時・内容・連絡手法がわかるもの(付随する電話メモ、電子メール、会議録、訪問・面談記録等も添付してください)


(2)新規約が、改定前の規約のどこがどう変更されたのかを、自ら詳細に分析・検討した結果がわかるもの→CCCから通告を受けただけで、自らは一切検討していない場合は、「不存在」を出してください


(3)新規約の内容が、市民図書館でTカードを利用している者にとって個人情報が意図せずに第三者へ渡るリスクは一切ない等として、“CCCが適切に運用している”と評価した根拠及びその評価プロセスがわかるもの


(4)新規約において“図書館からTカード番号及びID紐付登録の申込年月日”を取得するMKHDが、そのような行為を行える法的根拠がわかるもの(MKHDとの直接契約であれば、その契約までのプロセスがわかるもの、CCCからの再委託であれば、その経緯がわかるもの及びそれに関連した決裁文書)


 ちょとややこしいんですけど、要するに、CCCが勝手にTカードの規約を大幅に改定した内容について、和歌山市は、市民の大切な個人情報を守るために、ちゃんと精査して、もしリスクがあるとすれば、事前にCCCに改善を要求するなどのことを行なったのかということを知るために、関連文書を出してくださいという申出です。


表現がしつこくなっているのは、電話等で質問をしても、まったくラチがあかないといいますか、のらりくらりされて、ちゃんと答えてくれなかったためです。


これほど重要な規約改定ですから、当然、こういう検討はされましたよね、もしされていないのでしたら、何もしませんでしたということがわかる文書を出してください


という詰め方をしているので、このような、しつこい表現になっています。



この開示申出について、本日、ようやく開示文書が届きました。8/3に申出をして、3か月以上かかっているわけですが、それについては、私が手数料と郵送料の手続きを迅速にしなかったことも影響していますので、特に不満を述べるつもりはありません。


問題は、開示された資料の中身です。以下をみてください。














和歌山市民図書館の指定管理に係る基本協定書2018年3月30日




最後の基本協定書は、全21ページあるものの表紙だけ貼り付けました(全文はこちら→和歌山市民図書館の指定管理に係る基本協定書2018年3月30日)が、あとの3本の資料は、これがすべでです。


簡単にいいますと、まず1が、CCCから「Tポイントの運営会社がTポイントジャパンからHDMKに変わりますよ」という一方的な通知、そして、2は改定前の規約3枚、3は改定後の規約3枚、最後にCCCが指定管理を始めるときに交わした基本協定書が21枚


これが開示文書のすべでてす。


私の請求文と突き合わせてみましょう。


(1)2023年4月1日より改定された和歌山図書館でのTカード利用に関する規約(新規約)について、カルチュア・コンビニエンス・クラブより、改定日前に行われた情報提供及び事前通告の日時・内容・連絡手法がわかるもの(付随する電話メモ、電子メール、会議録、訪問・面談記録等も添付してください)

              ↓

CCCから「Tポイントの運営会社がTポイントジャパンからHDMKに変わりますよ」という一方的な通知



(2)新規約が、改定前の規約のどこがどう変更されたのかを、自ら詳細に分析・検討した結果がわかるもの→CCCから通告を受けただけで、自らは一切検討していない場合は、「不存在」を出してください

              ↓

            改定前の規約3枚


(3)新規約の内容が、市民図書館でTカードを利用している者にとって個人情報が意図せずに第三者へ渡るリスクは一切ない等として、“CCCが適切に運用している”と評価した根拠及びその評価プロセスがわかるもの

              ↓

            改定後の規約3枚


(4)新規約において“図書館からTカード番号及びID紐付登録の申込年月日”を取得するMKHDが、そのような行為を行える法的根拠がわかるもの(MKHDとの直接契約であれば、その契約までのプロセスがわかるもの、CCCからの再委託であれば、その経緯がわかるもの及びそれに関連した決裁文書)

              ↓

     CCCが指定管理を始めるときに交わした基本協定書



 日本語がまともに通じていないやりとりになっています。かろうじて、1のCCCからの通知だけは、4月1日の改定前に、こういう文書がCCCから送られてはていたことはわかりますが、あとは、和歌山市がCCCのTカード規約変更に関して、独自に検討したものは一切ありませんでした。


自らは一切検討していない場合は、「不存在」を出してください、


とした私の申出に関しても、完全に無視しています。




開示決定書をみてください。








CCCから提供されたペーパーと、CCCと締結した基本協定書を示して、


大丈夫です。私たちは、ちゃんと指定管理者の行為について、おかしなことをしないようにしっかりと監視して、市民の大切な個人情報を守っています


そう思う市民はいるのでしょうか? 私はいないと思います。要するに、CCCから渡されたペーパーを読みましたよというだけで協議すらしていないことが、これで明確になったと思います。



お前は、いまさらなんで、こんなことにこだわっているんだ


と思われたかもしれませんが、


やはり、心配なのが、CCCの経営危機です。


今年6月、Tポイントカードが、smbc三井住友のVカードとの統合を発表したことで、一服した感のあるCCCの経営危機ですが、その少し前までは、海外のファンドに買収されるのではないのかという、まことしやかなウワサが流れるほどでした。図書館でTカードを採用してしまったツタヤ図書館誘致自治体にとっては、もし、役所がお墨付きを与えたTカードの個人情報が、わけのわからないファンドの手に渡るようなことがあれば、いったいどうなるんだろうと不安に思いましたね。


図書館の利用と紐づいている個人情報が流出すると、貸出履歴までは記録していないにしても、とんでもないようなリストが作成されて悪用されるのではないのかなんていう不安も出てきてしまいますが、そういうことにツタヤ誘致自治体は、まるで無関心といいますか、鈍感といいますか、無責任といいますか、クライアントとして絶対的な優位にあるはずなのに、企業からただ言われるままに受け入れるしかないのは、ほんとうにおかしいと思います。


そう思って、和歌山市にTカードの規約改定についての情報開示をお願いしておりましたが、結局は、なんの成果もありませんでした。


もう少し危機感を持っていただけるようにと思って、しつこく質問や情報開示申出をしてきましたが、それもかないませんでした。これ以上は、なにもすることができません。これ以上なにか言えば、クレーマー扱いされるだけです。私の力不足を、ただ痛感するばかりです。



なお、CCCの経営危機については、7月の記事に書いた部分をまるごと引用しておきます。


2023年7月3日月曜日

宇部市が再度CCC選定!~知の基盤が破壊される自治体の危機~より


さて、そうしたなかで、3年前には、夢にも思わなかった事態を、いまCCCが迎えています。


下の表をみてください。これが最近発表されたCCC単体の決算です。TSUTAYAの大量閉店でも、いまだに売上が700億円もあってスゴイと思われるかもしれませんが、注目したいのは営業利益(本業の儲け)が13億円しかないことです。




株式会社トップカルチャー・上場の親会社等の決算に関するお知らせ

 より




少し前に、CCC本体の経営が危ないらしい、公共施設部門を除く、すべての事業が赤字らしい。単体では営業利益は二桁(10億円単位)赤字、会長の資産売却してなんとかかんとか13億を確保、TSUTAYAだけでなく、新業態のT-SITEも閑古鳥が鳴いていて、一部もうすぐ閉鎖するらしい、との情報をキャッチしていました。


こういう情報というのは、なかなか裏が取れないので、安易に書き飛ばせないのですが、今回、CCC単体の決算をみて、その情報の通りになっていて、かなり信ぴょう性が高いことがわかりました。


いまCCC運営の公共施設は9館(うち図書館は7館)あります。指定管理料は、年間で1.6億から3.5億円くらいですが、そこに付随しているスタバと蔦屋書店(丸亀と宇城は蔦屋なし)が年間1~2億円の売上があるとされていて、そちらのほうは賃料激安などかなり利益率が高いとみられていますから、少なくとも公共施設部門だけでもCCC単体の営業利益13億円くらいはあるでしょう。それを引いたら、CCC単体の事業はすべて赤字であることがわかります。つまり、CCC経営危機の情報はかなり精度が高いとみていいかと思いました。


頼みの綱だった海外部門も赤字だそうで、ここ数年は社員の賞与カット、給与も1/3の社員はカットされて、優秀な人が次々と辞めていく一方、役員層は新社長の取り巻きで固められているそうです。


最近発表された、CCCが紀伊國屋や日販との書店流通に関する新会社設立なるニュースについても、社員をリストラする金がなくて、転籍させてやめてもらう作戦ではないかと社内で噂になっているほどだそうで、これについては、社内への説明もなく、プレスリリースで知るなんてバカにしてるという声があがっているとか。



そういうことからすれば、先日発表のあった、Tポイントとsmbc(三井住友)のVポイントが統合して、Vポイントになり、Tポイントの名前が消えることになった件も、「名を捨てて実を取った」などと報じられているのは、真っ赤なウソで、もしものときの混乱が広がらないよう、Tポイントをsmbcが飲み込んだだけではないのかという見方もある程度信ぴょう性が出てきます。


来年からの図書館の指定管理者を選定している和歌山市も含めて、行政サイドは、そうした、もしもときにはどうするのかという危機管理の発想はまるでなく、どんなにボラれても賑わい創出したことにしてくれるCCCさんでなければというスタンスなのですから、これはいずれ痛い目にあうのは必至でしょう。


【11/19修正】

開示資料の画像が、改定前の規約と改定後の規約ともに、2枚目と3枚目が抜けていましたので、さきほど追加した。また開示文書の順番も間違っていましたので、その点も修正しました。たいへん失礼しました。


【11/19追記】

2023年4月1日行われた、Tカードでの和歌山市民図書館利用に関する規約の変更がどのようなものだったのかを、snsでのウォッチャーの方の指摘を基に整理しておきます。


まず、3/31時点での、"Tカードでの和歌山市民図書館利用に関する規約" はこのようになっていました。





“CCCは、本条第1項に基づき図書館から取得した個人情報を、CCCの連結対象会社もしくは持分法適用会社及びTポイントプログラム参加企業を含む第三者に対し提供することはありません”


――となっている点に注目してください。主語はCCCになっていて、CCCは、外部の企業はもちろん、身内の子会社にも、図書館から取得した個人情報を提供しませんと断言してます。


ところが、今年4月1日の改定版では、このようになっていました。




“1.MKHDは、ID紐付登録を行い、管理する目的のために、図書館からTカード番号及びID紐付登録の申込年月日のみ取得します”


 主語がいきなり、“MKHD”となっていて、これまでCCC本体が担っていた個人情報の管理主体が、子会社のMKHDに移管されていました。


あれっ、「 身内の子会社にも、図書館から取得した個人情報を提供」しないんじゃあなかったっけ? そう思いますよね。


今回の開示によって、CCCは、“2月吉日”の日付で、一方的に、こう通告していたことがわかりました。


――T会員データベースの管理・運営は、CCCからMKHDに継承させることを予定しております。





そのことについて事前に和歌山市と協議した形跡はみあたりませんでしたので、和歌山市はただこの文書を受け取って、読んだだけということになります。この文書に対して、和歌山市はCCCに「了解しましました」とか「受け取りました」とかいう返信すらしていないのかな?という指摘がsnsでありました。


もしそうだとしたら、とんでもなく無責任ですよね。



隠された問題も、まだたくさん潜んでいます。改定後の規約を以下に引用しておきます。


第3条(個人情報の取り扱い)

1.MKHDは、ID紐付登録を行い、管理する目的のために、図書館からTカード番号及びID紐付登録の申込年月日のみ取得します。

2.MKHDは、資料の貸出履歴情報等の前項に定める情報以外の情報は、図書館から取得しません

3.MKHDは、第1項に基づき図書館から取得した個人情報を、CCC及びCCCの連結対象会社もしくは持分法適用会社及びTポイントプログラム参加企業を含む第三者に対し提供することはありません。

4.ID紐付会員の個人情報は、個人情報の取扱いに関する法令、国が定める指針、その他規範を遵守し、MKHDが厳重に管理します


MKHDは、 “図書館からTカード番号及びID紐付登録の申込年月日のみ取得”となっていますが、自動貸出の利用者にポイントを付与する武雄市と高梁市では、Tポイントを付与するためには、Tカードを利用した日時・場所も当然、MKHDへ送信されることになります。


自動貸出機を利用してもTポイントがつかない和歌山市など他の自治体でも、同様に、Tカードを利用した日時・場所も、MKHDへ送信されているのでしょうか? だとしたら、“MKHDはこれ以外を取得することはできません”というのは、ウソということになってしまいます。そのへんは、自治体が詳しく検証して協議しないことには、個人情報保護の安全性は確保できないと思うのですが…。





自動貸出機の利用者には、一日3Tポイントが付与される高梁市のケース。図書館の貸出時にTポイントが付与されるために、図書館の外部である、TPJ(Tポイントジャパン)へ図書館利用の事実に関するデータ(利用日時と場所)を送信していることがわかる。このTポイントジャパンが、今回、組織編成によって“HDMK”となった
ツタヤ図書館、市が否定した利用者へのTポイント付与を実施…税金でCCCへの利益供与に該当か より





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2023年11月10日金曜日

和歌山市「CCC選定の議案隠し」の真相

 

こんにちは、日向です。


来年4月からの5年間、市民図書館の運営を担う指定管理者に、和歌山市がCCCを選定したことについて


教育委員会の議決が確認できなかった件、



ようやく秘密会として開催された9/1の議事録・資料を入手しました。


該当する部分のみ以下に貼り付けておきますと、5年間の1,749,894千円債務負担行為に関するものと、「4.指定管理者の選定」の部分が議案第27号に盛り込まれていました。








8/10の定例会で、「報告第4号」として、報告済みとなっていましたので、あとは、正式に、指定管理者選定議案として議決すればいいだけというふうに、わざわざ二段階で承認を得るようにしていたのは、いまだに理由がよくわかりません。



教育政策課に問い合わせたら、8/10の段階で指定管理者の選定を「報告」ではなく、「議案」として提出することは理論的には可能だったそうですので、その時点で議決まで済ませておけば、9/1の臨時会を開催して急いで議決する必要もなかったのにと思いました。


もっと言えば、来年4月からの指定管理ですので、なにがなんでも9月の補正予算案に入れなくても、12月議会での承認でも、なんの問題もなかったのではと思います。


何年も前から決まっていたスケジュールを着々とこなしていくだけの手続のはずなのに、最後は、教育委員会の臨時会で議決しないとギリギリで間に合わないというようなドタバタが起きて、市民から「いくら探しても、教育委員会の議決がみつからない!」なんていう、いらぬ誤解を生むようなことをどうしてしたんだろうと思いますね。




さて、ここからは、私の素朴な感想なんですが、市民図書館の運営については、昨年12月に市民から違法・不当な支出があったとして、監査請求を出された(“尾花市長のポチ”だった監査委員)結果、たとえ一部であっても監査委員に以下のよう不具合が指摘されているわけですから、これらの点について、一応の総括といいますか、なんらかの改善指導があるべきでした。


――行政財産の使用許可に不十分な事務手続があったため、市民図書館の運営に対し市民が疑念を抱く結果を招いたと言わざるを得ない。今後かかることのないよう適正に事務を執行し、市民図書館の健全な運営に努められたい。(令和5年2月21日監査報告)



その点をクリアしてはじめて、次の5年間の運営をCCCに任せることが可能になるはずですが、結局、最後の最後まで、和歌山市では、市民からの指摘について、議会はもちろん審議会・教育委員会でも、一切議題にのぼることがなく、まるで何事もなかったかのごとくCCCの選定が行われてしまいました。


ということは、今後も同様の疑惑・不祥事があっても、同じようなことがつづくのでしょうか。


また、補正予算の議案に、ほかの案件と一緒に提出する


というのは、もしかしたら、できるだけ指定管理者についての議論をさせないためのひとつのテクニックなのではないか?


と感じました。


可児市の無印図書館の手続をみていても、11月の無印良品開店のスケジュールに無理やり合わせる形で、6月議会の補正予算案のなかに、良品計画との分館設置事業を入れたため、ロクに議論が深まらないまま、拙速主義で通してしまっていました。これが議会を通すテクニックなんだろうと思います。(可児市は、平成24年から図書館の権限を市長部局に移管しているので、教育委員会の承認すら必要ない)


それからもうひとつ、教育政策課の方に、図書館が指定管理になってから、会議が「秘密会」にされて、会議録が非公開になっているケースが激増したのでは?とお聞きしましたところ、


これから議会に上程する予定の案件については、(自動的に)非公開になる


とのことでしたので、


なるほど、直営時代は、議会にあげる必要はなかったことも、指定管理になると、議会承認が必要となるため、自動的に会議録が非公開になることが増えるのか



そう思ってましたが、こういわれました。



そんなことはないです。直営でも議会承認は必要なので変わりないです。



確かに予算に関することは直営でも同じなので、私の単なる印象にすぎないのかなとも思いましたが、


いや、ふつうの会議録でも、なぜかCCCの話が出てくる会議については、非公開になっていることが多くなったり、あるいは開示請求しても黒塗りばかりだったりするのは、私の単なる個人的な印象ではありません。


議会で承認された後の案件については、いつまでも非公開になっているのはおかしいので、もしそれがいつまでも非公開になっているとすれば、やはり指定管理に関する決定プロセスは、あまり情報公開されていない、というのは事実だと思います。


なので、和歌山市の教育委員会の方には、私が、わざわざ開示申出などしなくても、決定プロセスが一目瞭然でわかるように情報公開をこころがけてほしいと願うばかりです。


よろしくお願いいたします。





















【11/13 追記】

さきほど、和歌山市・教育政策課にこう聞きました。「これから議会に提出するために秘密会になった教育委員会の議事録は、その後、無事、議会で承認された後、ほかの議事録と同じように、教育委員会のサイトで開示すべきでは?」

これに対して、教育政策課では「一度秘密会として、非開示になった会議録について、議会で議決された後から、ひとつひとつ精査して、再度、ホームページにアップしていくことは行っていない」との回答でした。

要するに、過去に公開した議事録についてあとから修正を加えるのは手間がかかりすぎるので、とても、そこまでは対応できないということのようです。しかし、重要な議案がいつどのような経緯で議決されたのかが、市民がいくら調べてもわからない状態を放置しておくのは決して望ましいことではないので、ぜひ、もっとわかりやすいように改善していただきたいと思います。

また、今回、CCCを市民図書館の指定管理者に選定した件の教育委員会承認(議案第27号)にタイトルがなく、ほかの補正予算と一緒にすることで、市民が該当案件をいくら探してもみつからなかった件については、教育政策課も問題視していたようです。「次回からは、そのようなことがないように」と読書活動推進課に伝えたとのことです。(ほんとうかな?)


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“尾花市長のポチ”だった監査委員


2023年10月27日金曜日

宇城市の内部告発を期待します

 

こんにちは、日向です。


昨日書きました宇城市の情報公開条例の件で、いくつか追加しておきたいと思います。




この文末に、以下の内容を追記しました。



●20時40分追記

今年2/28の宇城市市議会本会議で条例改正案が議決された際、中山弘幸議員が反対討論のなかで、こう述べておられます。


市民への対応を優先するためというが、年間の件数が何百件もあるのなら、そうするのも仕方ないが、審査請求の年間の件数は、令和2年(2020年)1件、令和3年(2021年)1件の2件しかない。内訳は市内、市外それぞれ1件ずつ。それによる審査会が、市外からの請求で8回開催されたと報告を受けている。この実績から執行部の言う、市民への対応のためという理由は理解できない。


http://www.uki-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=523



 “令和2(2020)年一件、令和3年一件(2021年)に2件しかない。内訳は市内、市外それぞれ一件ずつ”


ということは、私のほかにもう一件の審査請求は市内の方で、市外から請求は、つまり私の一件だけだったということが判明しました。


そして、審査会が8回開催されたのも、「市外からの請求」つまり、私の審査請求のみだったことも判明しました。


執行部の言う「市民を優先する」とは、私のような市外のジャーナリストからの審査請求は全面的にブロックすることを主な目的とした改正であったことが、はからずも露わになったと言えるでしょう。




 注目していただきたいのは、以下の中山議員の発言です。



それによる審査会が、市外からの請求で8回開催されたと報告を受けている



一件の審査請求について、8回も審議会を開催するのは、異例のことだと思います。開示資料が多く、ややこしい内容だったにしても、せいぜい3、4回ではないでしょうか。なぜ8回も開催することになったのかと、考えたときに、引き延ばしをしたかったからでは?と思いました。以前、ブログにこう書きました。



あとで、気づいたんですが、順調にいけば、年内答申されて、2022年4月までには裁決が出る見込みでしたが、ちょうど4月に宇城市のツタヤ図書館・美術館は、6億円の改修費をかけて派手にリニューアルオープンされるところだったんです。


そのタイミングで裁決が出て、私に騒がれたらとても困りますよね。そこで、わざわざ二度目の反論を要請して時間稼ぎをしていたのでは?と思ったんです。その証拠に二度目の反論要請の中身はほとんど、なんの意味のない不自然なものでした。


で、4月オープンを無事乗り切りまして、あとはゆっくりやっているうちに夏と秋がすぎて、さすがに2年過ぎたらまずいだろうということで、2022年中に裁決と再度の一部開示までもっていったということだろうと思いました。(■宇城市から審査請求の結果が送られてきました



 なるほど、引き延ばしをしたために、8回も審議会を開催することになったのかと考えたら、いろいろなことが符合つくんですね。


で、それはいいとして、問題はここから。


このときに、宇城市は、ほとほと困り果てたんだと思うんですよ。だって、自分たちは、まちづくりの切り札だと思ってるツタヤ図書館・美術館がオープンするタイミングで、

なんて、私に批判されるわけですから。


CCCにしても、消費者庁の景品表示法違反で1億円課徴金を課せらた事件を蒸し返されては、今後の受託にも影響受けかねないと感じたはずです。


そうすると、なんとかして、コイツを黙らせたい。ほかのメディアは、ほぼ自社の軍門に下って、提灯記事をバンバン出してくれるのに、コイツだけは、いつまででも批判を続けてると。


その入り口のひとつが情報開示請求であるわけですから、そこを元から立たないとダメと考えたんでしょう。



なので、CCCが宇城市に対して、条例改正を提案したのかもしれないと思うんですね。


前回みてきたように、事務方としては、開示請求も審査請求も2020年に一瞬だけ増えましたが、その後は減ってますので、そんなに急に条例改正しないとという気持ちはなかったはずなんですよ。だけど、CCCに言われたら、今後もあれこれ、和歌山みたいに批判されるのも嫌だなぁということで、翌年2月からの議会に、満を持して改正案を提出したという流れです。






さて、ここからは、もし、これを宇城市の関係者の方がみていたら、ぜひご検討いただきたいという、私からのお願いです。


この件について、CCCからのなんらかの提案があったことがわかる文書のコピーをご提供いただけませんでしょうか?(たとえばCCCからの「ご参考」とか「ご提案」(取扱注意)とか。それに関連したメールとか)

もちろん、情報提供者の秘密は全力で守ります。右上のメールアドレスまでご連絡ください。



賢明な宇城市職員の方は、「市外の人にも、これまで通り情報は開示しますよ」などという議会での総務部長の発言は、とっくに、まやかしだと気づいているはず。


ジャーナリストからの審査請求ブロックするのが主な目的なのに、問題をすり替えて、いかにも正しい改正をしたかのように言いはるのは、役人キャリアの長い総務部長だからこそできるワザです。


しかし、こういうことを放置しておくと、宇城市はどんどんおかしな自治体になつていくことはもう目に見えていますので、いまこそ、事実を提示して、恣意的な行政に歯止めをかけてほしいと思います。


ナチスドイツの高官で、第二時世界大戦中に数百万人のユダヤ人を強制収容所へ輸送する指揮をとったアドルフ・アイヒマンは、自らの職務に忠実なだけのごく平凡な役人の側面があったと、後年、指摘されるようになりました。


「職務に忠実」である前に、そのことが果たして「公正」なことなのかを、ぜひ一度よく考えてみてほしいと思います。


おかしいことはおかしいと、いま言わないと、あとで後悔することになるかもしれません。


よろしくお願いいたします。


【10/29追記】

市長や教育長のパワハラ・スキャンダルもお待ちしています。すでに何件か関係者の方からコメントが寄せられています。




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2023年10月26日木曜日

宇城市が情報公開・実施状況まで隠蔽?

 

こんにちは、日向です。


先日書きました宇城市が条例で定められている、情報公開制度の運用状況を年一回公表することを怠っていた件(条例違反を10年以上放置している宇城市)について、担当部署に問い合わせてみましたところ、以下のような回答が得られました。


市役所のサイトには掲載していないが、毎年、実施状況の報告は担当課で作成して、役所内の掲示板で告知している


なぁんだ、ちゃんと公開してるんだ。だったら問題ないね


みなさん、そう思われたかもしれません。


でも、ちょっと考えてみてください。ちゃんと年一回、情報開示の実施状況報告を作成しているんだったら、2012年まで掲載している該当ページに、続けてデータをアップしていけばいいだけではないのか。わざわざ印刷して、役所内の掲示板にのせて掲載するよりも、サイトにアップしたほうが手間はかからないはず。


2012年を最後に、毎年、実施状況の報告を役所の情報公開制度のサイトに掲載することをやめていた宇城市。



なのに、2013年以降、突然、サイトでの報告はやめて掲示板に変更したのは、どうしてでしょうか。


これだけ国が音頭をとって、行政のデジタル化を推進しているなかで、デジタルで広く公開されていたものを、あえてアナログに戻してしまったのはどうしてでしょうか。


役所の掲示板って、市民は見るのでしょうか。ほとんどの市民は、どこにあるのかすら、知らないはず。結果的に誰もみないということになっているのではないでしょうか。


一方で、役所のサイト上の情報公開コーナーのページに掲載されれば、関心のある人が少なからず見ますので、なるほど、これは、作成だけして市民に見せないためにやっているんだなぁと思わざるをえません。


「条例違反はしていませんよ」と言いたいんでしょうけれど、こんな姑息なことをしてまで、大事な情報を隠すというのも、とってもおかしな話です。





宇城市の情報公開条例がいつのまにか、公文書開示の対象を、いわゆる「なんびとでも」から、「市外の者は任意的な提供」に改正されていた件もこれと同じ、情報公開に消極的なスタンスが露呈した事件と言えます。


こちらも、あとからいくつかのことがわかりました。


まず、条例改正の必要性を端的に示す不都合な事例=立法事実がまったくないことがより鮮明になりました。


そもそも「開示請求ができるのは、市内在住在勤者に限定すべき(市外者は任意で提供)」という声は、市民からはあがってきません。なぜならば、市民で、市外者からの請求が多くて困っているなどという人はひとりもいないはずだからです。


2012年以降、毎年の実施状況の報告は、役所のサイトに掲載されていませんし、掲示板をみた人でも、そこには、市内と市外別の開示件数は出ていない(トータル件数しかとっていないそうです)からです。


なので、市外者からの開示請求が増えて困ってるんだという声があったとしたら、それは担当部署の職員だけではないですか。そう問い詰めたら。担当部署の方が「自分たちの提案によるものだ」ということは渋々認めました。


ということは、開示請求が増えて、自分たちの事務が煩雑で困ってるんです、という職員の声によって改正したのかと、みなさん思うかもしれませんが、それも事実ではないことがわかりました。


なぜならば、過去の開示請求の件数を聞いてみますと、2018年27件、2019年34件、2020年38件、2021年34件、2022年23件(すべて報告は翌年度)と、あまり増えてないんです。開示請求者を市内在住・在勤者に限定(市外者は任意提供)した条例改正は、今年2023年4月からです。(もしかしたら審査請求が増えているのかも。その点は現在問い合わせ中)


2020年以降はむしろ減ってますから、早く法改正しないと、ものすごい不都合なことが起きているという改正の理由が、そこには微塵もないんです。


あるとすれば、不服申し立てるための審査請求をされると、その後の審査会開催して答申を出す事務などがめんどうで、困るということくらいでしょうか。


担当部署の人は、「いや、いまも市外の人の開示は、市内の人と同じように受け付けているんです。なにも変わりません」と繰り返し釈明していますが、市外の者は、不服申立の審査請求ができないようにされているというのは、実は、決定的なデメリットなんです。


なぜならば、いまや情報開示の“主戦場”は、審査請求に移りつつあるからです。


開示請求をして文書が一部黒塗りで出てくるのは、どこの自治体でも程度の差こそあれ、同じような状況です。担当課のレベルで、すべて適正に判断しろといのも無理な話なので、最終的に開示すべきかどうかは、有識者で構成される審査会に諮ってはじめて適正な判断が出るようになっています。


なのに、審査請求ができないというのは、そもそも、有識者による適正な判断を仰ぐ権利が最初から奪われていることを意味しているわけです。


「市外の人の開示は、市内の人と同じように受け付けているんです。なにも変わりません」という担当課の人の説明は、その点からみれば、大きな間違いです。



宇城市民からすれば、市外の人にまで情報を公開することはない


と思われるかもしれませんが、市内外にかかわらず、おかしなことを指摘して行政を監視する人は、ひとりでも増えたほうが有利です。


行政の透明性を確保するためには、対象者を限定せずに、「なんびと」にも開示するというのが、よりオープンな情報公開制度を持った自治体の標準になりつつあるなかで、宇城市が情報公開のスタンスを後退させていることを、まだ市民は知りません。


誰も知らないうちにコッソリとこういう改正を行っていて、気が付いたら、CCCのような企業にやりたい放題されている(スタパの家賃が月3700円とか)のではないのかって、不安に思いますね。


よろしくお願いいたします。


●14時33分追記

過去5年の審査請求件数もわかりました。以下の通りです。


2018年ゼロ件(27件)、2019年ゼロ件(34件)、2020年1件(38件)、2021年1件(34件)・2022年ゼロ件(23件) ※()内は開示請求件数





私が審査請求をしたのが2020年ですから、過去5年間のうち審査請求は2件のみで、そのうち1件が私の審査請求だったということがわかりました。つまり、それこそが宇城市の条例改正の「立法事実」だったのでしょう。


●20時40分追記

今年2/28の宇城市市議会本会議で条例改正案が議決された際、中山弘幸議員が反対討論のなかで、こう述べておられます。


市民への対応を優先するためというが、年間の件数が何百件もあるのなら、そうするのも仕方ないが、審査請求の年間の件数は、令和2年(2020年)1件、令和3年(2021年)1件の2件しかない。内訳は市内、市外それぞれ1件ずつ。それによる審査会が、市外からの請求で8回開催されたと報告を受けている。この実績から執行部の言う、市民への対応のためという理由は理解できない。


http://www.uki-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=523


 “令和2(2020)年一件、令和3年一件(2021年)に2件しかない。内訳は市内、市外それぞれ一件ずつ


ということは、私のほかにもう一件の審査請求は市内の方で、市外から請求は、つまり私の一件だけだったということが判明しました。


そして、審査会が8回開催されたのも、「市外からの請求」つまり、私の審査請求のみだったことも判明しました。


執行部の言う「市民を優先する」とは、私のような市外のジャーナリストからの審査請求は全面的にブロックすることを主な目的とした改正であったことが、はからずも露わになったと言えるでしょう。



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2023年10月22日日曜日

全面黒塗りだった無印図書館の提案書

 

こんにちは、日向です。


本日は、今年11月に岐阜県可児市が、良品計画と連携協定を締結して、商業施設内にオープンする市立図書館の分館(通称・無印図書館)の件の続報です。


「事業決定までの経緯がわかるもの」を8月に開示請求して出てきたのが、たった10枚の公文書でした(11年前の悪夢を再現した無印図書館~のり弁すら出てこない岐阜県可児市~)。


そこで、可児市の担当部署の方に、こちらの請求の主旨を詳しく説明して、決裁文書だけではなく、打ち合わせ記録や会議録等、詳細な経緯がわかる文書を出していただけるよう、再度開示請求を行いました。


その結果、9月29日付で、トータル175枚の公文書が可児市より開示されました。


再度可児市一括20231019 (2).pdf


開示手数料の納付など諸々の手続を経て、私のところに開示文書が届いたのが10月第一週でしたが、ちょうどほかのことでバタバタしていて、なかなか開示資料を詳しく読む時間がなかったのですが、先週ようやく、中身をざっとですが、確認することかができました。





では、今度こそ、私の疑問を解消するような資料が開示されたのか?といいますと、残念ながら答えは、ノーです。


文書は175枚ありますが、その大半が黒塗りでした。




とりわけ、私がいちばん知りたかった、良品計画からの提案書については、すべて黒塗りでした。タイトルや見出しまでも塗られた完璧な“のりべん”でした。











ツタヤ自治体のなかでも、黒塗りが多いあの和歌山市ですら、CCCの提案書は、ページのタイトルや見出しは黒塗りされておりませんでしたので、可児市の無印図書館プロジェクトに関する開示資料は、それを上回る秘密主義だということがこれで確定しました。


和歌山市民が2017年12月に開示請求して、翌年2018年1月に開示されたカルチュア・コンビニエンス・クラブの提案書。本文はすべて黒塗りされていたが、各文書のタイトルだけは黒塗りされていない。この後、不服審査請求によって、非開示が妥当でない部分があるとされ、黒塗りが一部はずされた文書が3年後に開示された。








あと私が知りたかったのは、良品計画からの提案に対して、市の評価というか審査はどうだったのかという点と、パブリックコメントなどで市民の意見を聞いたのかという二点でしたが、そのどちらも満足のいく開示ではありませんでした。






市の評価ついては、全員の審査委員(市の幹部職員のみで有識者ゼロ)の採点表が全面黒塗り。市民の意見聴取については、図書館協議会の意見等が少し開示されていましたが、市民への意見聴取は一切行っていないことがわかっただけでした。


ちなみに、「図書館の運営に関する情報」については開示決定に「11月23日(無印図書館がオープンする日)以降なら開示可能」という旨が記載されていますが、こういう情報こそオープン前に開示してもらって、市民は意見を述べたいのに、オープンしてからいくら開示されても「もう決まったことにグダグダ文句言うな!」と言われるだけなので、まったく無意味だと思います。


なお、開示をした担当の方にお聞きしたところ、黒塗りをした箇所は、良品計画さんから具体的に「ココは出さないでほしい」とした開示文書へのマスキング箇所の指定を受けて、可児市のほうで再度判断して出したそうです。なので、良品計画さんは開示しないでほしいとしたところも、一部は可児市の独自判断で開示をした箇所もあるとのことでした。



というわけで、私が疑問に思っていた以下のことに答える資料は開示されませんでした。



可児市が公民連携の提案窓口を設けた告知を、たまたまみていた良品計画さん。


なんと2日後に、まるでその日を待っていたかのように「うちが開店する店舗内で図書館をつくりませんか?」という提案を受けた可児市。


良品計画さんは、それまで図書館の運営の経験や実績はゼロ。要するにただの素人。その提案を「それは素晴らしい。すぐにやりましょう!」と、可児市が高く評価した理由は、採点が全面黒塗りされているので、さっぱりわからない。


そのど素人の良品計画さんは、図書館のど素人にもかかわらず、どや顔で「分館では図書館の標準ではない、独自分類をしませんか?」と提案して、これも「素晴らしい。それは採用だ!」と可児市は高く評価した理由もわかりませんでした。


ツタヤ図書館のCCCは、それでもまだ全国的な書店チェインを経営しているという、本に関する実績らしきものはありましたが、良品計画さんは、そんな実績すらゼロのど素人。


そのど素人の良品計画さんは、無印店舗内に市立図書館の分館を設置するコンサルタントとしての提案は行うが、運営はあくまで市の職員。会計年度任用ひとりと派遣社員2人を新規に採用するが、いずれもほぼ最低賃金と思われる。


物珍しさで来館者は増えるかもしれませんが、それがどのように市民生活の向上に寄与するのかは、イマイチ不明確。本を飾ったオシャレなスペースを作りたいのなら、勝手にやればいいのに。


元蔦屋社員で、代官山や六本木で、本を飾っていたキュレーターさんが担当するということだけはわかったものの、それはいわば外注で無印良品のノウハウではない。


なのに、4月に決定して6月議会で総額で2億8000万円の無印図書館をショッピングセンターの無印良品店舗内に設置する予算案が承認された。


この間、市民の意見を一切聞くことなく、商業施設内に図書館の分館を設置する事業について、事業者からの提案を公募したり、コンペを開催したり一切せずに、良品計画の一社のみ評価する、とんでもなくおかしな随意契約。その提案を市の幹部職員だけで、高評価。何度も繰り返しますが、市民の意見は一切聞かず。



おそらく、良品計画さんは、可児市の無印図書館を「成功モデル」にして、今後全国の自治体に無印図書館のセールスをかけていくんだろうと思われます。


TSUTAYAのCCCと同じく、本業がいまいち伸び悩んでいるなか、自治体とのコラボになんとか活路を見出そうとする経営戦略は正しいと思いますが、それがどんな価値を生むのかをよく考えたら、かなり注視しておかないと、ツタヤ図書館の二の舞になるのが目に見えるようです。


全国のショッピングセンターに無印の店舗はあります。消費不況でどこも空きテナントで苦しんでいるなか、自治体がそこを借りてくれたら、またとない経営支援です。無印良品は、自治体が集客してくれて、自治体との連携によって、まちづくりなど新たなビジネスチャンスがザクザク掘り起こせそうです。下手したら、ツタヤ図書館などよりも、はるかに“猛威”をふるうかもしれません。



「地域づくりのための社会課題を解決する」ことに、可児市も良品計画さんも前のめりになっているようですが、それならどうして、ひきこもり対策、就労支援、子どもの学習支援など生活困窮者支援を、官民連携で取り組まないのでしょうか? 2億8000万円もの予算があるのなら、いとも簡単にできそうです。


無印図書館内では、市民の相談を受けつけるスペースも設けるそうなので、ぜひ、ここに専門家を配置してほしいものです。「断らない窓口」として有名な「チーム座間」のように、課題解決のために役所組織を横断してリソースを注ぎこみ、地元企業や地元団体をも巻き込んだ獅子奮迅の取り組みを期待したいと思います。無理でしょうけれど。(参考→【試し読み】生活困窮者支援で注目集める座間市の取り組みとは?/篠原匡『誰も断らない こちら神奈川県座間市生活援護課』


よろしくお願いいたします。


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