こんにちは、日向です。
今日は、どうしても書いておかないといけないことがありましたので、勢いにまかせて、事実経過を一気呵成に書きなぐっておきたいと思います。
来年4月からの5年間、和歌山市民図書館の指定管理者に、カルチュア・コンビニエンス・クラブに決まったことを7月29日にお知らせしました。
で、ここから後は、議会承認など、行政上の手続を粛々と進めていくだけなんですが、どうもその手続がおかしいんです。
まずやらないといけないのが、教育員会の承認です。
最近は、スポーツ施設とか図書館など、教育委員会が管掌する施設の運営を、市長部局に移管して、いちいち教育委員会の承認を経ずに、いきなり議会承認だけでオッケーにしている自治体もありますが、いまのところ、和歌山市は、図書館を指定管理にはしたものの、その運営者を担うのは、あくまで教育委員会です。なので議会での議決の前に、必ず教育委員会の承認が必要です。
その報告が教育委員会になされたのは、今年8月10日のこと。「報告4号」というタイトルで定例会に出されていました。
とすると、この「報告4号」で教員委員の意見を聞いて、それによって「承認を得たことにした」のかな?と思いましたが、
いや、そんなはずはない。現にほかの教育委員会管轄の指定管理施設は、ちゃんと議案として教育委員会に提出されて議決している
とウォッチャーの方がsnsでおっしゃるんですね。
そういわれてみれば確かに、9月議会でCCC指定管理を正式に承認するためには、「報告」だけではダメで、「議案」として教育委員会に提出して議決する必要があるはずなんですが、これが、どこを探しても出てきませんでした。
あれれ、もしかして、6年前と同じく、うっかり教育委員会をとばしちゃったのかな? https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2018/04/02/ 102349/
そう思って、1か月くらい前、担当部署の読書活動推進課に問い合わせたみたところ、
9月1日の臨時会に議案は提出してますよ キリッ
と言われてしまいました。
なぁんだ、じゃあ、問題ないか
そう思っていたところ、いつもツタヤ自治体の動向をウォッチしている方が
先週公開された9/1の臨時会の会議録をチェックされして、
議案提出されてませんよ!
と指摘されたんですね。
今度こそ、ホントに6年前の再現か!
となりまして、本日午後、再度、読書活動に聞いてみたところ
9/1臨時会の 議案第27号 令和5年9月議会教育委員会関係の補正予算(案)について に(指定管理者選定の議案も)含まれている
――とおっしゃるんですね。
補正予算案にどうして、指定管理者選定が入っているのか???と不可解に思いましたが、詳細は課長から連絡しますとおっしゃられたので、お待ちしていたら、すぐに課長さんからお電話いただきまして、こう説明されました。
9/4までに経済文教委員会の手続きをしないといけなかったので、次の定例会では間に合わず、急遽9/1に臨時会を開催して、そこで議決した
補正予算案の中に入れたのは、昨年から、指定管理者の選定と予算を別別に議決していたら、一方を忘れることがあったので、忘れないようにセットで議決する方式にした(ほかの指定管理者もすべでではないそうですが)
・・・・・なにをおっしゃっているのか、正直、私には、さっぱりわかりません。
指定管理者をCCCに決めました
という議案を、おそらく市民図書館の予算とセットにして教育委員会で議決するなんて、抱き合わせ戦法が許されるものなのでしょうか?
早速、ウオッチャーの方が、
和歌山市議会には予算と指定管理者の指定は、当然別の議案としてだされている
http://city.wakayama.wakayama.jp/shisei/zaisei/1001163/1052464.html
関連するからといって別の議案を一つにまとめるなんて意味がわからない
そうsnsで、ご指摘されています。
議案第27号 令和5年9月議会教育委員会関係の補正予算(案)
の中身をみてみないと、まだなんとも言えませんので、これからその議案を入手してみたいと思います。
ちなみに、この後9/22の経済文教委員会で、CCC選定は承認されまして、9/29の本会議で、無事、来期から5年間の指定管理者が正式に議決されました。
さて、いろいろとややこしい経緯を書きましたが、結論をひとことでいいますと
どうして和歌山市は、こここまでトコトン教育委員会を軽視しまくるのか?
ということなんですよ。
だって、来年4月から5年間の指定管理者の選定については、当初決まったとおりのスケジュールで進められていまして、特別なにかアクシデントが起きたわけではないのに、
どうして8/10の定例会で、スンナリと議案を提出しなかったのか?
というのが最大のナゾなんです。
8/10の教育委員会定例会に、「報告」ではなく「議案」として提出されていれば、9月議会に余裕をもって上程できたはずなのに、
それをせずに、急遽9/1の臨時会(火曜日に告知して金曜開催で市民は知らないまま)に提出し、しかも、「補正予算と一緒にした」というんですから、これは相当にナゾです。
担当課長さんが言い訳として、
昨年から、指定管理者の選定と予算を別別に議決していたら、一方を忘れることがあったので、忘れないようにセットで議決する方式にした
というのも、かなり不可解です。そんなこどもの宿題でもあるまいし、大事な指定管理者選定の議案と、それとセットになった関連予算の議案のどちらかを忘れるなんてことがありえるのでしょうか?
詳しい人に聞いてみましたが、
そんなわけはない
と言う人ばかりで、とても納得がいきません。
じゃあ、何があってそうなったのか?
考えられるのは、
指定管理料について、裏でCCCとのやりとりが長引いたのではないか?
ということです。
下をみてください。これが経済文教委員会に提出された選定結果の報告です。
(3)市民図書館運営管理事業に係る経費 として、来年5年間からの指定管理料が明記されています。
令和7年度から指定管理料が600万円あがったかと思ったら、令和8年度からは、さらに3000万円くらいドカンとあがってて、なぜか令和9年度は少しだけ下がったかと思ったら、また令和10年度に令和8年度の金額に戻っているんです。
途中3000万円も値上げさけているのは、市民からしてみたら、とんでもない話なんです。
もともと、指定管理にしたら運営費は安くなるという話だったのに、ふたをあけてみたら、直営時代よりも1億円近く高くなったうえに、次の5年間はさらに値上げというんですから、約束が違うよと言いたくなるはず。
なのにですよ、これ議会で議員さんは誰も質問しなかったらしいんですよ。委員会でも、指定管理料があがったりさがったりするのはどうして? ってこどもでも聞きたくなることを黙っているんです。
なんか、とんでもなく、おかしくないですか? 和歌山市長は、ロシアのプーチンみたいな人ですか?
で、このへんの指定管理料については、担当部署とCCCが、相当にやりとりをして決めているはずなので、もしかしたら、この話し合いがなかなかスケジュール通りにいかなかったために、教育委員会での承認手続がスムースにいかなかったのかもしれない。
そう考えると、いろんなことが、腑に落ちるといいますか、ゼニゲバ企業が、もっともっと指定管理料をあげろと迫ってきて、それを断れずにズルズルときてしまったのかなと思いました。
スタバと蔦屋で賃料激安で光熱水費も一部タダの利益供与を受けていることなんか、一切誰も追及せずに、運営費がガンガンあがっていくという、「CCCの養分」として和歌山市は、ゼニを吸い取られていくような印象を持ってしまいました。
そういうこと思われたくなければ、ちゃんとCCCとの話し合いなどを情報公開してくれればいいんですが、そういうことは絶対にしない自治体ですので、まあ、憶測がかけめぐるのは、仕方ないですね。
よろしくお願いいたします。
- 和歌山市「CCC選定の議案隠し」の真相 へつづく
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市長はすでにCCCに愛想を尽かせているというかCCCに対する文句を読活課に罵詈雑言恫喝に近い勢いでCCCの好きにさせるな市でコントロールできるようにしろと無茶言ってるらしい。
返信削除読活課の奥さん持ってる知り合いがぼやいてた。
議会がうるさいらしい。
後、教育委員会は市や議会には弱いくせに図書館相手にはめっちゃ強気で知識もないのに蔵書の割合や収書方針と予算にめっちゃ口出ししてたのにCCCになったら何も言えてないのかなぁ・・・
コメントありがとうございます。尾花さんがCCCに愛想を尽かしているというのは、初耳です。お気に入りかと思ってました。何が気にいらないんですかね。開館前は、自分が「CCCのいいようにやらせろ!」と言っててこうなったのに。監査請求された市長が便宜はかった醜聞が少しはこたえたのでしょうか。教育委員会がCCCになにも言えないのは、なんとなくうなづけます。教育長がベッタリみたいですし、推進した坂下さんなんか高橋氏と共著で、ツタヤ図書館礼賛本を出版しているくらいですから。サイテーの役人でした。
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