こんにちは、日向です。
来年4月からの5年間、市民図書館の運営を担う指定管理者に、和歌山市がCCCを選定したことについて
教育委員会の議決が確認できなかった件、
ようやく秘密会として開催された9/1の議事録・資料を入手しました。
該当する部分のみ以下に貼り付けておきますと、5年間の1,749,894千円債務負担行為に関するものと、「4.指定管理者の選定」の部分が議案第27号に盛り込まれていました。
8/10の定例会で、「報告第4号」として、報告済みとなっていましたので、あとは、正式に、指定管理者選定議案として議決すればいいだけというふうに、わざわざ二段階で承認を得るようにしていたのは、いまだに理由がよくわかりません。
教育政策課に問い合わせたら、8/10の段階で指定管理者の選定を「報告」ではなく、「議案」として提出することは理論的には可能だったそうですので、その時点で議決まで済ませておけば、9/1の臨時会を開催して急いで議決する必要もなかったのにと思いました。
もっと言えば、来年4月からの指定管理ですので、なにがなんでも9月の補正予算案に入れなくても、12月議会での承認でも、なんの問題もなかったのではと思います。
何年も前から決まっていたスケジュールを着々とこなしていくだけの手続のはずなのに、最後は、教育委員会の臨時会で議決しないとギリギリで間に合わないというようなドタバタが起きて、市民から「いくら探しても、教育委員会の議決がみつからない!」なんていう、いらぬ誤解を生むようなことをどうしてしたんだろうと思いますね。
さて、ここからは、私の素朴な感想なんですが、市民図書館の運営については、昨年12月に市民から違法・不当な支出があったとして、監査請求を出された(“尾花市長のポチ”だった監査委員)結果、たとえ一部であっても監査委員に以下のよう不具合が指摘されているわけですから、これらの点について、一応の総括といいますか、なんらかの改善指導があるべきでした。
――行政財産の使用許可に不十分な事務手続があったため、市民図書館の運営に対し市民が疑念を抱く結果を招いたと言わざるを得ない。今後かかることのないよう適正に事務を執行し、市民図書館の健全な運営に努められたい。(令和5年2月21日監査報告)
その点をクリアしてはじめて、次の5年間の運営をCCCに任せることが可能になるはずですが、結局、最後の最後まで、和歌山市では、市民からの指摘について、議会はもちろん審議会・教育委員会でも、一切議題にのぼることがなく、まるで何事もなかったかのごとくCCCの選定が行われてしまいました。
ということは、今後も同様の疑惑・不祥事があっても、同じようなことがつづくのでしょうか。
また、補正予算の議案に、ほかの案件と一緒に提出する
というのは、もしかしたら、できるだけ指定管理者についての議論をさせないためのひとつのテクニックなのではないか?
と感じました。
可児市の無印図書館の手続をみていても、11月の無印良品開店のスケジュールに無理やり合わせる形で、6月議会の補正予算案のなかに、良品計画との分館設置事業を入れたため、ロクに議論が深まらないまま、拙速主義で通してしまっていました。これが議会を通すテクニックなんだろうと思います。(可児市は、平成24年から図書館の権限を市長部局に移管しているので、教育委員会の承認すら必要ない)
それからもうひとつ、教育政策課の方に、図書館が指定管理になってから、会議が「秘密会」にされて、会議録が非公開になっているケースが激増したのでは?とお聞きしましたところ、
これから議会に上程する予定の案件については、(自動的に)非公開になる
とのことでしたので、
なるほど、直営時代は、議会にあげる必要はなかったことも、指定管理になると、議会承認が必要となるため、自動的に会議録が非公開になることが増えるのか
そう思ってましたが、こういわれました。
そんなことはないです。直営でも議会承認は必要なので変わりないです。
確かに予算に関することは直営でも同じなので、私の単なる印象にすぎないのかなとも思いましたが、
いや、ふつうの会議録でも、なぜかCCCの話が出てくる会議については、非公開になっていることが多くなったり、あるいは開示請求しても黒塗りばかりだったりするのは、私の単なる個人的な印象ではありません。
議会で承認された後の案件については、いつまでも非公開になっているのはおかしいので、もしそれがいつまでも非公開になっているとすれば、やはり指定管理に関する決定プロセスは、あまり情報公開されていない、というのは事実だと思います。
なので、和歌山市の教育委員会の方には、私が、わざわざ開示申出などしなくても、決定プロセスが一目瞭然でわかるように情報公開をこころがけてほしいと願うばかりです。
よろしくお願いいたします。
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