2023年5月29日月曜日

木更津市でゼネコンが辞退！

 

こんにちは、日向です。


なにごとも、一寸先は闇


なんてよく言われますが、カルチュア・コンビニエンス・クラブの関係者としては、いままさにそんな心境なのではないかなと思いました。


なんのことかといいますと、昨年秋以来、当サイトで、しつこく報じてきました、木更津市の市民交流プラザの計画が突然、白紙に戻っていたことがわかりました。


24日付の朝日新聞デジタルが、こう伝えています。


千葉県木更津市は22日、JR木更津駅西口北側で進めていた新庁舎整備を中止すると発表した。2026年4月から供用開始の予定だったが、事業候補者の新昭和（君津市）が今月、「建設費高騰や用地も地権者と最終合意できず事業化は困難」と市に伝えた。


新庁舎の整備中止に　木更津駅西口　建設費高騰で　より

https://www.asahi.com/articles/ASR5R77L9R5RUDCB008.html


CCCが公募の2年前から基本計画案を作成し、事業者公募の裏方を担っていた船場が自ら応募して選定された基本計画・基本設計。


その市民交流プラザが入居する予定の西口庁舎そのものの計画が白紙になったのですから、


ツタヤ図書館もどきが木更津市にできる！


という計画も、一瞬にして露と消えてしまいました。



再度、同じゼネコンが計画を練り直してくるのか、もしくは別のゼネコンが一から計画を作成するにしろ、市民交流プラザについては、またゼロから手続をやり直ししないといけなくなりました。同じCCCと船場に任せるにしても、あれだけ議会で、不正疑惑を厳しく指摘されているわけですから、もはやなにごともなかったかのように進めていくのは、かなり難しくなったのではないでしょうか。


一方、木更津市は、この駅西口の庁舎とは別に、イオンの店舗と一緒になる予定の朝日町庁舎も同時進行で整備計画が進行していますが、朝日庁舎のほうは変更なしで2026年共用開始は維持するとしています。


「建設費高騰が原因」というのを額面通り受け取ると、朝日町市庁舎のほうは、なんで計画通りに進められるの？


と思いますよね。ホントは、別の理由があるんじゃあないの？と思うのが人情なんですが、いまのところ、そのへんについては、何もでできていません。



さて、関係者の話をお聞きしてみたところ、木更津市の西口駅前庁舎の整備計画の中止が市当局から伝えられたのは、先々週の5/19（金）と5/22（月）だったとのこと。


議員さんには、19日金曜の夕方に一斉メールで、整備を担当する新昭和から（1）建設費高騰により複合施設実現が困難になった（2）事業用地の地権者と最終合意に至らなかった――の2つを理由に辞退の申出があったため計画を見直すとの連絡があったらしい。


市民に対しては、19日だったのか22日だったのか、まだ不明ですが、ある地域の区長会に副市長が出席して「仕切り直しすることになった（1年程度延期）」と伝えられたものの、詳細な理由は説明されなかったとのことでした。




私がこのニュースを知ったのは、実は今朝のこと。


西口市庁舎の整備計画そのものがふっとんでしまったことは知らず、23日に、個別の業務委託の公募型プロポーザルが突然中止になったことに驚いていました。


それが

【公募型プロポーザル中止】木更津市新庁舎オフィス環境整備業務委託に係る公募型プロポーザルの募集について　　です。

https://www.city.kisarazu.lg.jp/jigyosha/nyusatsu/koubo/1011299.html



疑惑を呼んだ、ほかの一連の業務と比べて、この業務は、応募事業者からの質疑一覧がずいぶんまともでした。複数事業者があまりヤラセ臭なく質問して市当局がまともに回答していたんですね。質問及び回答 （PDF 618.7KB）新しいウィンドウで開きます


あれだけ議会でド詰めされたのですから、執行部も、さすがにあからさまな行為は慎むようになったんだろう、それでもなお船場・CCCが選定されるのかな？と思ってみていたところ、結果発表直前に公募そのものが中止となっていたものですから、


いったい、なにが起きてるの？


そう驚いていたところ、あとでわかったのは、すでにその前日22日には、西口駅前市庁舎そのものの計画中止がアナウンスされていたんです。



いま思えば、とっても間抜けですね。


そういう経緯をみていきますと、


粛々と関連業務のプロポを実施していたところに、市当局としても、寝耳に水といいますか、突然、ゼネコンが辞退を申出てきたというのは、まぎれもない事実なんだろうと思います。



しかしですね、CCCと船場がねらっている本丸というのは、実は、市庁舎よりも、吾妻公園の周辺に新しい図書館と公民館を建設する予定の「木更津飛行場周辺まちづくり計画」のほうなんですね。



中心市街地活性化というミッションを担う西口も大事ですけれど、国から巨額の補助金が得られるとの期待は、こちらのほうが大きく、

地元の方によれば「現役の防衛大臣の地元であり、横須賀と同じく、古くからの軍都として栄えてきた木更津市にとって、国の防衛費が激増する追い風なかで『木更津飛行場周辺まちづくり計画』が進められているととらえるべき」とおっしゃるのです。


そちらのほうは、いまのところまったく変更なしで進められております。なので、


丸亀マルタスや延岡エンクロスのようなツタヤ図書館もどきについては、今回、一歩後退した形になっている半面、


「木更津飛行場周辺まちづくり計画」のひとつである新しい図書館（複合施設）の計画については、微動だにしないといいますか、


適用が見込まれている防衛省関連は、補助率7割などという大盤振る舞いですから、利にさとい企業が見逃すはずがなく、市庁舎の計画は多少遅れが出ても、そちらの本丸さえしっかり進めていけれればなんの問題もないとみていることでしょう。


木更津市が受け入れている、オスプレイの暫定配備計画なども、そうした文脈でとらえる必要があると、地元市民の方に教えていただきました。


というわけで、ツタヤ図書館もどきは一歩後退したものの、首都圏で海老名につづく、本格的なツタヤ図書館の青写真は、いまこの瞬間も粛々と進められていることは忘れずにウォッチしていきたいものです。


よろしくお願いいたします。


ゼネコンに辞退された木更津市の動きをメモ へつづく


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2020年8月29日土曜日

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