2023年1月19日木曜日

刑務所の塀の上を歩くような木更津市のCCC選定

 

こんにちは、日向です。


たぶん掲載は週末になるだろうと思っていた、木更津市・官製談合疑惑の記事が今朝、ビジネスジャーナルでリリースされました。


これも“ツタヤ図書館方式”?千葉・木更津でも官製談合疑惑…公募以前から癒着か



ブログでは、これまで、出来レース疑惑の動かぬ証拠とされる、公募の2年前にCCCに委託されていた報告書は、


国の特別交付税交付金を活用して作成されていた


ことに焦点をあてていました。それみて、木更津市やCCC周辺の人たちは、たぶん、ほっとしてたのではないでしょうか。


なぜならば、彼らが戦々恐々としていたのは、もっとヤバイ別のことがバレるのではと思っていたから。


しかし、安心するのは早いですよ。実は、それと並行して、本丸の官製談合疑惑についても取材を進めていました。


それは、CCCだけが木更津市から、公募に関する情報を得ていたのではないのか


という今回起きた事件の核心部分です。




下をみてください。







今回の市民交流プラザの基本設計・基本計画の策定者募集についての事業者からの質疑一覧です。


記事に書いた「動かぬ証拠」とは、応募予定者から「図面を提供してほしい」という依頼を「現在調整中なので提供できない」と断っているにもかかわらず、



CCCグループだけは、まるでその図面をどこかから事前に提供を受けているかのごとく、自信満々で「配置レイアウト」まで提案していたんです。


どうして、そんなことがわかるのか?と思われるかもしれませんが、CCCグループが木更津市に正式に応募した際に提出したプロポーザルのコピーを独自入手できたからです。(ビジネスジャーナルの記事にそのコピーの一部を掲載しました)


2年前からCCCが作成した疑惑の調査報告書だけでしたら、


そもそもそれを委託したのは、まちづくり木更津という第三セクターであり、市はその三セクから提言を受けただけ


――という逃げ道がしっかり用意されていました。


なので、そのへんを、いくらつつかれても、痛くもかゆくもないといいますか、関係者全員、ある意味タカをくくっていたはずです。


ところが、どっこい。CCCが正式に市に提出した提案書・プロポーザルそのもののなかに、発注者である木更津市しか知らない内容が含まれていたとなると、


これは、おおごとです。


官製談合防止法、入札談合等関与行為防止法に、おもいっきりふれます。



どちらも刑事罰のある法律ですので、直接関与した市の職員やCCCの社員は、司直に逮捕されかねません。


事実、2022年1月、3年前に富山市が発注したつり橋と広場の設計業務では、当時の建設部長が公表前の資料を業者にメールで送っていたことで逮捕され、受託企業の社員も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されています。


拙記事中で図書館関係者の方がコメントしている通り、それでも、富山市の談合事件は、地方ではわりとよくある古典的な談合なのに対して、木更津市の市民交流プラザの件の疑惑は、巨額の市庁舎整備全体に影響を及ぼしかねない大事件なんです。


その事件の中心には、ゼネコンでも政治家でもなく、カルチュア・コンビニエンス・クラブという企業が、どっかりと座っている構図です。


なお、木更津市の発表によれば、今回の募集に応募してきたのは3者です。


最優秀提案者として、選定されたCCCと船場のグループとは別に、2つの企業体が応募していることになっているんですが、


取材を進めていくと、どうやら、CCCグループともう一社しか応募していないようなんです。


残り一社は、ダミーの可能性も指摘されています。



3者応募で、残り2者となれば、そのどちらが関与したのかもしれない


とされて、なかなか疑惑の解明は進みませんが、2者応募なら、落選した一者が関与していないことさえわかれば、たちまち選定者に疑惑が集まります。


下をみてください。「個人事業主の場合~」の応募方法について質問している事業者がいますが、これって、とっても不自然だと思いませんか?


事業者からの全11問の質問のうち、9問までが落選した一事業者によるものだったことがわかった。残り2問は、いずれも、個人事業主の場合の提案方法、提出書類についての質問だったため、構成員がすべて法人であるCCCのグループからの質問は1問もなかったことになる。



いまどき、法人ではない個人事業者が、応募してくるというのもヘンですし、また設計業者などで個人事業の人がいたとしたら、応募に関する質問だけでなく、もっとほかの質問もどしどししてくるはずなのに、なぜかこの2問しか質問していません。


これは、質疑で、個人事業と事前に表明することで、CCCグループと今回落選した事業者のほかに、もう一者参加していることを、わざとにおわすために


しくまれた茶番なのでは?


と感じました。


いずれにしろ、ツタヤ図書館問題では、2019年に和歌山市で発覚したアール・アイ・エー選定疑惑(※1)以来、久々のきわどい事件です。


タイトルに「ツタヤ図書館方式」となってますように、出来レースの実態が、ここまであからさまなのは、CCC関与ならではだと思います。


ここまできわどくなりますと、CCC選定は、


刑務所の塀の上を歩くような行為ではないのか?


そう感じます。



このスキームを指揮したり参加した人たちは、刑務所の塀の外に落ちるのか、それとも今回は、ついに刑務所の塀の内側に落ちるのか。そうなってもおかしくない悪質な談合事件と言えるでしょう。



※1 和歌山、ツタヤ図書館建設で談合疑惑, 和歌山市 もうひとつの審査請求


入札談合等関与行為防止法では、職員が入札談合等(競争により相手方を選定する方法により行う契約の締結に関し,参加事業者が他の事業者と共同して受注予定者を決定する等により,独占禁止法に違反する行為(第2条第4項))に関与する行為として,①談合の明示的な指示,②受注者に関する意向の表明,③発注に係る秘密情報の漏えい及び④特定の談合の幇助の4類型を定めています。

1分で分かる!官談法<入札談合等関与行為防止法の概要よりhttps://www.jftc.go.jp/houdou/panfu_files/kandanpou_leaf2.pdf


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