2023年3月5日日曜日

刑務所の塀の上を歩くような船場選定

 


こんにちは、日向です。


今月も先月につづきまして、木更津市の続報です。


さきほど、先月19日に出ました続報の後編がリリースされました。




木更津市、癒着疑惑のツタヤ図書館の裏側…市の事業に深く入り込んだ船場が暗躍か？



後編の目玉は、「庁舎整備支援」という、名称を聞いただけでは、いったい何をするのかが不明な業務を船場が2021年4月に受託していたことです。



となれば、そもそも役所に代わって事業者選定にかかわる、つまり公平公正を期すべき裏方の立場にいる船場が表舞台に出て、市民交流プラザという個別事業のコンペに参加すること自体が不適切だったのではないのかと､思わざるを得ない｡別の関係者は、声を潜めてこう話す。


「東京五輪・パラリンピックで談合を主導したとされる電通をほうふつとさせます。電通は大会組織委に社員を出向させるなどして、実質的に事業者の選定を差配していました。つまり、受注側が発注側とも事実上、一体となっていたという構図。木更津市における船場は、その電通とよく似たポジションです」


つい先ごろ、電通の五輪談合疑惑で、逮捕者が出たタイミングでしたので、おそらく、この「受注側が発注側とも事実上、一体」という意味が、わりとわかりやすいのではないかと思います。


詳しくは、記事の後半部分を読んでいただければと思います。


ところで、原稿を入稿した後、突然入ってきた情報だったために、本文には間に合わず、急遽図版として入れたのが以下です。




国土交通省の「建設設計業務委託の進め方」という自治体向けマニュアルの24ページに、こんな記述があるんです。


建設コンサルタント選定委員（設計者選定委員会委員）による審査の際には、公正な審査が行われるように、提出された書類の会社名、技術者名をマスキングし、恣意的な判断が入る余地をなくします。また、マスキングを行う者と審査を行う者が同一者にならないように留意します



要するに、提案内容だけで審査しなさい、事業者名や設計者名で予断をもって評価してはいけませんよ


そう言ってるんですね。


ところが、木更津市では、そんな指針は完全無視。提案書にはCCCの名前こそ明記されていませんでしたが、船場の名前は思いっきり明記されていました。CCCも社名こそ書いてなくても、しつこいくらいに出てくるツタヤ図書館とツタヤ公民館の実績をみれば、どこの提案か一目瞭然です。



そこで、思いだしたのが、大阪府高石市のCCC選定でした。


担当課長さんが


うちは、審査員が全員市の職員だけど、審査のときには、社名伏せて採点しているので、市長の意向が反映されるようなことはありません。


どや顔（電話でしたが）で、そうおっしゃっていました。



市長がいくら「CCCがいい」と言ったところで、どの提案がCCCなのかわからなかったら、忖度しようがないでしょうという意味です。（社名伏せてても、実績みればCCCだとわかるので、あまり説得力ありませんが）


同じく審査委員が全員市の職員だった木更津市では、そういうルールすら守られていないことがわかったんです。つまり、審査対象の提案書に、はっきりと「船場」の社名が書かれていたのですから、これはもうアウトでしょう。





いやはや、ここまで、官製談合の怪しさを物語るネタが噴出しているんですから、これは東京地検なり千葉県警なり、司直の手に委ねられるべき事件ではないでしょうか。


なお、市民交流プラザの出来レース疑惑については、3月2日の市議会で、田中のりこ市議が「事業者の選定は適正に行なわれた」とする執行部をド詰めするような鋭い質問を繰り出されたようです。


2023年03月02日

市民が判断できる材料を掘れるだけ掘り出してみた


一週間後くらいには録画が公開されるそうですから、みなさんも木更津市議会をぜひチェックしてみてください。


よろしくお願いいたします。


木更津市、癒着疑惑のツタヤ図書館の裏側…市の事業に深く入り込んだ船場が暗躍か？






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2020年8月29日土曜日

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