こんにちは、日向です。
和歌山市民図書館の来年4月から5年間の運営を担当する指定管理者が、7/27付で、カルチュア・コンビニエンス・クラブに内定したとの発表がありました。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/jigyou/1012938/1013706/1051014.html |
7/7金曜日に、和歌山市民図書館指定管理者選定委員会が開催されて、書類審査、プレゼンテーション、ヒアリングが行なわれて、その結果発表が27日になったようです。
応募事業者は、CCC一社のみだったという、この猛暑のなか、とーってもお寒い状況でした。
読谷村、宇城市、門真市、前期の和歌山市では、みーんなTRC図書館流通センターが公募に参加してくれていましたので、なんとかコンペした格好になっていましたが、さすがに、ここまでCCCとの癒着が取り沙汰された和歌山市では、もうTRCですらお付き合いしてくれなくなったということなんでしょうか。
まぁ、これだけ現指定管理者が市とズブズブの関係が指摘されている案件ですから、負けるのがわかっているのにも、いまさらノコノコとコンペに参加してくる企業などあるわけないのは、少し事情を理解していれば、誰にでもわかることではありますが。
気になる選定委員ですが、ざっと顔ぶれをみた感じでは、運営審議会のメンバーと重なる人の名前が多いように思いました。
実際に調べてみますと、選定委員5名中3名が運営審議会出席メンバーでした(河島学習部長は、委員ではなく事務方ですが)。そして、なんといっても、選定委員長が甲南大学の長谷川先生なんですから、そこは運営審議会とピッタリ同じ。
目新しいとこと言えば、和歌山大学図書館長、経済学部教授の森口佳樹氏と、いのちの講演の岩﨑順子さんが入っていること。さすがに、和歌山の地元アカデミアが誰ひとり選定委員に名前を連ねていないのはマズイと思ったのか、急遽選定委員に和歌山大学の森口佳樹教授を据えています。
だったら、運営審議会も、甲南大学の長谷川先生はお引き取り願って、森口先生にしたほうが妥当だと思うのですが、困ったことに森口先生の専門は行政法で、図書館については専門外みたいなんです(なのに大学図書館長?)。しかし、よりによって行政法の先生が、住民監査請求されるほどコンプライアンス意識が希薄なCCCを選定するというのも、なかなかの皮肉ですね。
ちなみに、岩﨑順子氏は、2017年にCCCが指定管理者に選定された際にも選定委員のひとりでした(ただし、このときは岩崎さんも谷奈々さんも、CCCに高得点をつけた形跡はなし)
というわけで、運営審議会の出席者が3人も入っていることから、当ブログで運営審議会は、実質的に次期指定管理者にCCCを選定するための場になっていると指摘したことは、あたっていたと言っていいのではないでしょうか。
2023年5月26日金曜日
なんたって、名前が黒塗りになっている■■(平井薫)館長が、ひとりで26分間もマシンガントークのように、自社運営の実績をプレゼンさせていたくらいですから、CCCに対する委員の評価は、おのずと高くならざるをえません。といっても、他に応募がゼロなわけですから、高評価なんかしてもまったく無意味でした。
2023年7月5日水曜日
さて、一応帳面つけというんですが、CCC以外に応募ゼロのお寒い事業者選定にあっても、プレゼンや提案内容の評価はしていまして、興味深いのがその評価内容です。
下をみてください。評価された4つの項目別の点数を、100点満点に直した点数を赤字で追加してみました。
基本方針・理念が88点 運営・経営に関する取組みが73点、自主事業実施に関する取組みが75点 提案金額の評価100点
というふうになってまして、総合点では、82点という結果になりました。
平井さん、おめでとうございます。運営審議会で、内容はデタラメばっかりでしたが、必死になってマシンガントークした甲斐がありましたね。審議会の3人の委員の方(特に河島学習部長)はみなさん、平井さんの努力を高く評価したようです。
でも、よくよくみてみますと、運営・経営に関する取組みと自主事業実施に関する取組みは、いずれも70点台と、飛びぬけて高い評価というわけではありませんでした。100点満点の提案金額と基本方針・理念88点が押し上げていました。
提案価格は、おそらく募集要項に記載していた指定管理料の上限よりも安かったということなんだうと思います。競合がいないわけですから、理論的には1円でも安かったら高評価となるということなんでしょうか。
むしろナゾなのは、基本方針・理念が88点というところです。CCC独自のツタヤ図書館「居心地のよい空間を提供する」というコンセプトが、市民に喜ばれていることなんでしょうか。
審議会の委員も、選定委員のセンセイ方も、誰ひとりツタヤ図書館の基本方針といいますか理念を十分に理解しているとは思えませんので、この点は、提案書類のコピーライティングの文章を額面通りに受け取ってしまって、その実態がどのようなものであるのか、また和歌山市の市民にCCC図書館がどのようなこと(デメリットも)をもたらしているのかということが、理解されていないのではないのかって、思いました。
まぁ、それでもまだ選定委員会メンバーの全員名前が黒塗りされていないだけ、同じツタヤ図書館でも、熊本県宇城市よりは、和歌山市のほうがはるかにマシとはいえると思います。情けない底辺対決です。
さて、和歌山市でのこの後の手続ですが、6月議会、もしくは12月議会で、CCC指定管理を正式に決定することになると思うのですが、その前に教育委員会での決裁が必要です。6年前は、この手続を当時の坂下館長がうっかり忘れていて、先に議会承認、あとから教育長が臨時代理で決裁するというハプニングがありました。(火種くすぶる和歌山市・ツタヤ図書館騒動の新疑惑ーー教育委員会「秘密会」での承認は有効か?)
それからもうひとつ書いておきたいのが、先日、ちょっと小耳に挟んだ話についてです。議会の本会議ではなく、委員会(経済文教委員会?)で、議員さんのどなたかが、運営審議会の議事録が一部黒塗りされていることに激怒されていて、すべて開示することを執行部に要求されたみたいです。議事録等で確認できないので、最近のことではないかと思います。どなたかもしご存じでしたら、下のコメント欄にお願いします。
よろしくお願いいたします。
- 和歌山市「CCC選定の議案隠し」のナゾ~ へつづく
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