2025年1月28日火曜日
審査請求書
2025年6月30日
坂出市長殿
審査請求人
日向咲嗣 (連絡先 hina39@gmail.com)
次のとおり審査請求をします。
1 審査請求に係る処分の内容
坂出市教育委員会の令和7年3月31日付けの公文書開示決定書に関する処分(坂公第5540号)
2 審査請求に係る処分があったことを知った年月日
令和年7月4月15日
3 審査請求の趣旨
当該文書について、「一部を公開することを決定」「不開示部分については開示しない」を取り消し、「今回、開示請求のあった文書については、全部公開する」との主旨の裁決を求める。
4 審査請求の理由
審査請求人は、2024年9月頃、図書館等の公共施設の運営管理を受託した先で数多くの不祥事(武雄市・海老名市で住民訴訟3件等)を起こしているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を、坂出市が駅前に建設予定の新しい市立図書館の運営者に選定したことをニュース報道で知り、なにゆえ、そのような問題多発企業を坂出市は選定したのかに大きな疑問を抱いた。
とりわけ2019年2月、同社は、基幹事業であるTSUTAYA(当時のTSUTAYA代表取締役会長は、増田宗昭CCC社長)に消費者庁から景品表示法違反(優良誤認)を認定された結果、1億1753万円もの課徴金を課せられている。そのような社会的不正行為を働いたことが広く認知された以上、今後、同社が対外的に自社の事業成果をアピールする公共の事業に参画する資格は、完全になくなったととらえていただけに、坂出市が新図書館の運営者にCCCを選定したことへの驚きは大きかった。
そこで、坂出市に対して、令和7年1月29日付文書にて「駅前に建設が予定されている坂出市立図書館の運営者にCCCが選定されるまでのプロセスがわかるもの」を請求したところ、4月末頃、2290枚の文書が開示資料として送られてきた。しかし、その送られてきた資料の中には、CCCが具体的にどのような提案を行ったのか、また競合する他社と比較して同社のどのような点が高く評価されて選定に至ったのかがわかる文書は一枚もなかった。それらしき書面はすべて黒塗りされていた。
坂出市は、公募に参加した企業の競争上の利益や、選定委員の意思決定の中立性を理由に、これらの情報を非開示としているのだろうが、その非開示理由は、市民に理解を得ることよりも、公募に参加した企業の競争上の利益や選定委員の秘密を、最優先するという意味にしかとらえられない。全国が注目している今回のような図書館運営の公募において、文書をことごとく黒塗りにしなければならない合理的な理由がみあたらない。決定プロセスを完全に秘匿した「暗黒行政」そのものである。
選定された事業者のプロポーザルは、「これからこのような事業を行います」という市民に対する約束という意味合いもあるのに、その内容すら秘匿してしまうと、ただでさえCCCは、全国の受託施設で問題を起こしていて、その評価に疑問符がついているのに、そのうえ、選定の対象となる提案内容すら知ることができないとなると、ますますCCC選定には、何か裏があるのではないかとの疑念を抱かざるをえない
行政による情報開示の目的は、公費が投入される事業が公正公平に行われたことを市民に広く理解してもらうためである。
しかるに、坂出市は、今回、そうした説明責任を果たそうとする前向きな姿勢がほとんど感じられない。市民へ理解を求めることよりも、受託企業の利益を最優先にしているようにみえる。
ついては、再度、CCCを選定した理由が、誰でも容易に理解できるよう、CCC及び競合他社の提案内容の詳細がわかる書面や、その提案内容を審査した審査委員がどのような評価を行ったのかが詳しくわかる資料を開示していただきたい。
もし、それができないのであれば、坂出市の行政は透明性がきわめて低く、公正公平に事業者を選定していないのではないのかという印象を広く世間に与えることになるだろう。
5 処分庁の教示の有無及びその内容
「この決定に不服がある場合は、この決定があったことを知った日の翌日から起算して3月以内に、審査請求をすることができます」との教示があった。
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