2018年12月8日土曜日

「CCCの営業マン」 と呼ばれた話題の市議を直撃!【前編】

こんにちは、日向です。

昨年12月に和歌山市が、新図書館の指定管理者にTSUTAYAの運営会社CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を選定してから、早くも1年がたちました。

この件に関しては、これまで10本以上の記事を発表してきましたが、原稿は書いたものの未発表の記事が一本だけ残っていましたので、その分を、本日から前編と後編に分けて掲載したいと思います。

ちなみに、未発表になった理由は、みなさんのご想像にお任せします。



「CCCの営業マン」と呼ばれた話題の市議を直撃!【前編】

「みんな批判している理由がわからない」



一般質問に立った一議員が特定の民間企業の名前を挙げて「〇〇に任せるべき」と堂々と利益誘導する。そんな前代未聞の出来事がある県庁所在地の市議会で起きていた。

下の図は、2014年3月の和歌山市議会で戸田正人市議の答弁の抜粋である。同市議は、

「CCC株式会社に、実際にアプローチされてみてはいかがでしょうか」

と教育長に質問。それを受けて教育長は「(CCC社と)一度話を聞く機会を持ちたいと思います」と答弁している。



それから3年10か月後の昨年1215日、この自治体では、市立図書館の運営者にレンタル大手TSUTAYAを運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を正式決定した。当サイトで、何度か取り上げてきた和歌山市の市民図書館の指定管理者選定問題である。これでは出来レースを疑われても仕方ないだろう

CCCが運営するツタヤ図書館は、2013年に佐賀県武雄市に誕生して以来、カフェ併設のオシャレ空間が話題沸騰した反面、大量の古本を選書するなど、そのずさんな運営が明るみに出た。以来、全国各地で反対運動や住民訴訟が相次ぐなど物議を醸している。そのような会社を和歌山県の県都が選定した不可解さを昨年12月から、1年以上にわたって渡って取り上げてきた。今回は、その番外編である。

ツタヤ図書館の第1号を地元に誘致した樋渡啓祐・武雄前市長が、市長退任後の2015年、CCCの子会社・ふるさとスマホ(※1)の社長に就任した。そのとき「あからさまな天下りではないか」「事後収賄罪に該当か?」と批判された経緯があるだけに、和歌山市でも、政治家と受託企業との癒着があったのではないかとの疑惑の声がいまだ耐えない。

そこで、筆者は、この議案が正式に可決した20171215日の夜、戸田正人市議を直撃して、その真意を問い質した

(※12017年親会社のCCCに合併された後解散





戸田市議のブログより。この日のテーマは『政治家が口利きできなくてどうする?』
https://ameblo.jp/todamasato/archive3-201703.html


--ついに、(ツタヤ図書館誘致の)念願が実現されたということで、おめでとうございます。

ありがとうございます。図書館の民間委託は望んでいたことなので。

--今回、選定までのスケジュールが余りにもタイトだったのでは? 11月16日に初めて候補者として、CCCの名前が出てきて、選定発表まで二週間しかなかった。

僕は執行部ではないので、手続きについてはわからない。出された議案に対して粛々と審査するまでです。もともと、経済文教委員会においても、指定管理者を選定していきたいということは、早くから言っていた。逆に遅かったくらい。

一般的に、民間委託だったり業務委託をするときには、一年、二年前くらい前からある程度の試算根拠となる業者さんからの見積があったりとか、逆に言うと、一週間とかしかいとまがなくて、どこの業者も手があがらなかったらまた問題も出るわけですから、事前にこういったことを役所は考えてますよ。

ただ時間的なものは、後日お知らせしますけれども、指定管理者制度や民間委託制度をなんでも考えていきますよという、しかるべきところにはそれなりの情報というのはあるんじゃあないですかね。でないと委託業務でも図書館だけではなくて、民間に駐車場運営ですら民間委託するときというのは、市場調査だったり、業者さんにぎょうさんやってもろうとこそあるじきある公募なんだから・・・。

--行政は事前にTRCやCCCに声かけて準備させていたと? 

いやだから、TRCとかCCCに限らず、図書館、今回、これあくまでも一般論ですが、指定管理の公募かけていくときには、まぁへんな話図書館運営でいうたら、図書館運営を公にになっているところというのは、やはりなかなか全国的にも四社か五社、地方の小さなやつはあるけれども、大手では何社か限られてくる。だから役所としては、何月何日に民間委託するというのは、口がさけても言わないけれども、例えば、今回でいうたら、一年前くらいから、いわゆる図書館の・・政策いうとったかな、都市計画云々が策定やった時点で指定管理者制度を導入やっていくという・・・。

--業者の選定で一週間とか二週間、これだけCCCの猛烈な批判があるなかで、和歌山市、県庁所在地の和歌山市が一週間で決めたというのは、みなさん絶句なんですが?

逆に、僕はみんなが批判している理由がわからない。一部の図書館関係者では、インターネットも含めてそういう声は飛んでいるけれども、僕らからすると、行政が一週間であろうが、一年であろうが、一定の期間に公募してそこに応募して集まってきたのがたまたま今回は二社だったと。

--もう少し情報をオプーンにして、こことここが出てきましたよ、というくらいの期間はおいたほうがよかったのでは?

和歌山市の保育所関係の公募でも、そんなん聞いてなかった、広くなんで公募してなかったのかというような話がありました。前からホームヘージだったり議会であったりとか、そこに周知しているということは、市民にも周知しているということではないですか。たまたまあなたが、知らなかっただけの話ではないかと僕は言うたわけ。でも一部、そういったことに関心あることは、そういった流れになっている。たまたまあなたが知ってなかっただけではないですかと言った。市民から電話いただいたときに、私たちに議会というのは代表者としてそういった情報は送ってましたよと。

--公営駐輪場でも一カ月くらい発表まである。ほかの指定管理や委託でも一週間で決めるというのはみつけられなかったが。

ほかの議案でいえば、和歌山市の公営住宅の指定管理。それに公募期間は長かったが応募は一社しかなかった。そうなると逆に疑義を生じる。期間が短かれ、長かれ、二社、三社が参画しやすいような条件を整えたうえで、民間競争を働かせるのが本来公募であって、長い短い関係なく、応募なかったら疑義を生じるのではないかと。

ただ今回は、出された議案というのは、その指定管理者が和歌山市にとっても受託やってもよろしいかどうか。ようは指定管理者制度を導入することは決まっている。決定された業者がいいか悪いかの判断。ということは、いまの議論になってしまったら、そこの応募しなかった業者が悪いみたいなになっちゃうので、それは法律上問題にならない会社であれば、われわれはうったえられませんな。ただ、役所の公募の仕方として、短い長いという論点ではなくて、一社しか参画できなかったような条件でいうと、おおやけの原理が働いていないのではないかという意見はあった。

ただ図書館においては、二社応募があり、堂々と公開のプレゼンされたと聞いた。それは短い、長い関係なく、一定の公平ななかで選ばれたものかなと。選ばれた業者に対しては、運営能力があるかどうかはやってみないとわからない。また直営がよかったか、指定管理がよかったか、次の議論になるけど。単なる役所がそれなりのなかで、二者から選ばれた業者がたまたまCCCやったというような。と私は考えている。

--違和感感じるのがおかしい?

公募やっているのが。一社しかこなかったとか、そしたら公募と言えるのか、その期間の周知が短かったのではないかと。準備できる期間なかったのではとさまざまな議論を呼ぶ。一社しかなかったと。でも一週間であれ、なんであれ二社以上くるということは、それは競争原理働いているのかな。
今回評価点は公表されていたけれども、CCCさんもTRCさんも、ほんまに、ほぼ同じ点数で競い合いされていたプレゼンされていたというような・・。

--価格でCCCのほうが、ほぼ満点だったみたいですね?

僕は覚えていない。総合点では。つかまえるのではなくて。総合点のなかでお互いの特徴が出ているので。運営はTRC、企画能力はCCCのほうがあるだとか。そういったお互いに特徴を出した競い合いをして、CCCさんのほうが総合点で上回ったというのならばね、まさしく素晴らしい公募したのかなと思う。

--おかしいなと感じるほうがおかしい?

だと思う。片寄った見方。一社しかこなかった。たとえば随意契約だったりとかね、やはり疑義生じるような、随意契約も法律に基づいてやるんものですけれども、疑い出したらきりがないが、逆にいうたら、一週間であれ、10日であれ、関係なくして、公営団地の管理者なんかね、こなかった自体が僕らおかしいとは思うけれども、なぜ、ほかの市民という考え方が理解しずらくて、指定管理者の応募したいという会社が一週間、10日あったらもっと参画したかったのにというような声が聞こえるなら、まだ公募の仕方ももっと期間でやったらよかったという理論展開はできるけれども、それが一週間、二週間が市民感覚で・・・。


あなたも偏った意見ですよ!


--TRCが出てきた以上、正々堂々と二社が戦わせてCCCが勝ったのなら、それは祝福するということ?

祝福は適切な言葉ではないかもしれないが。

--所属されている会派の意見を、戸田議員がまとめているという人がいるが、それは間違いない?

いや間違いですね。僕何回もいうけれども、CCCを応援するとか、会派をまとめるとか誰がおっしゃってるのかわからない。粛々と指定管理が決まったものに対して、民間導入ということを提案してて。

たとえば、CCCの武雄の図書館みに行きました。このときは僕だけではなく、ほかの議員さん、名前忘れたけど、同僚議員と4、5人くらいで武雄市の図書館をみに行って、驚愕のいままでになかった図書館をみにいったわけですよね。で、それでまたうちの公明党議員団も武雄市に視察にいっていると聞いている。そういったなかで、新しい図書館づくりとして、CCCに打診あって、やっぱり民間のノウハウ取り入れるべきではないかと一般質問で僕は堂々と言いました。

その後、今度はTRCさんの運営を知りたくて海老名図書館にいっている。海老名の目的は、CCCとは接触していない。TRCの会長である館長であった谷一文子さんと、二時間くらい指定管理や民間委託について話をした。二、三年前。オープン直後。

--問題指摘されたことは? 分類とか古本の問題噴出は?

まったく問題なく市民があれだけ長蛇の列つくって。何を言いたいかというと、市民やその問題をどの部分でとらまえているのかわからないが、行政運営において満点というか、すべての市民が満足するような施設つくるのは、図書館に限らず考えてなくて、ようは、大(多数)の意見がおかしいおかしいとなるならばね、それは市民の半数がおかしいというならば改善の余地があるけれども、僕が海老名図書館に行ったときも、市民があんだけ来館者として多くの方が来られててね、さまざまな満足をした表情で、選書されている方やカフェ楽しんでいる方や子供が遊んでいるスペースで横に・・しているのかな。市民のひとりひとりの姿みていると、あんだけの人が入っていることを考えると、これは図書館以上の市民としての満足度が高まっているのかなと見方している。

--サイレントマジョリティというか、自分たちの図書館を破壊されたと怒って二度と行かないという方の姿は、おみえにならないのだろうと思いますが?

逆に、その人たちのせいで来れなかった人も、いままでいっぱいいてるというのが現実だと思う。

--もちろんそうですけれども、社会教育機関なのか、遊び場所なのかという市民の方によってとらえ方によっていろいろなんだと思いますが?

社会教育機関という位置付けはどこに書いてありますか?

--図書館法に書いてます。

図書館法は、図書館の運営をすることに対する社会教育施設でしょ。逆に図書館自体が社会教育施設でありながら、ユニバサルサービスというたらおかしいですけれども、いまの時代の図書館、たとえば生涯学習施設であるとか、福祉施設であるとか、限られた自治体の予算のなかで、さまざまな複合化ということがいま原理原則でやられておりますけれども、そういったところに、社会(教育)施設でありながらその部分を破壊しているんだしたら別ですけれども、たまたま分類法が違うだけなのではないかなと思う。

実は、今回もその議論になった。私も意見したんだけれども、十進分類法という形と俗に言うツタヤ配架というのかな、そのふたつのデータを駆使して、選ぶ人も迷わんようなサービス展開すべきだということも僕提言している。

--いわゆるNDCと独自分類の「二重戸籍」でやる?

そう。二重戸籍でやるゆえに、十進分類法に慣れている市民の方からすれば戸惑いあるかもしれないんですけれども、二階のスペースらしい。指定管理者がそのデータを二重戸籍でやりながら、市民にわからなかった部分に対応して、また司書なんかでも、非常勤で一年契約で満了される方を優先的に雇っていただけるように、指定管理者に強く当局から申しのべきだということも、私は委員会で意見しているんです。そういったことで・・・。

--二重戸籍の件で問題なのは、当然それにはバカ高い費用がかかる。ふたつの分類やる。ツタヤ分類のためには、いままである本のすべてラベルはがして張り替えるんですが?

あなたは、フリージャーナリストというのに、それこそあなたも偏った意見ですよ! ある程度ひらたく聞いてくださいよ!


運営費用は比較していない


--その分の費用は見合うとお考えですかと聞いているのですが? 

その部分が全体の指定管理料の何パーしめていて・・・

--指定管理料ではなく、それは開館準備費としてかかっています。多賀城ですと2億円、システム改修に1億円くらいのトータル3億円。それはTRCだとそこまでかからないはずだが、それはCCCにするのにみあうのかと。コストの質問をしているのですが?

コストが、たとえばゼロ円、たとえば和歌山市のいまの現状での図書館の来館者数とか貸出数というのがおたくはよく知っている訳ですよね? 中核市最低ですもん。少なくとも貸出冊数も最低。ある意味、いまの現状であっても少なくともなんにもこの図書館行政というのは打破しない。というような論点から始まっている話で。

--でも、それはあさっての方向の改革なのではないですか? 3億円かけると、そこがよくなるわけではないですよね? 

いや、それはわからないですよ。「二重戸籍」作るだけで3億、4億コストかかるというのは、逆に言うと、僕はいまお宅から聞いてはじめて知ったんですけれどもね。

--ええ、プレゼンでも話題になってません。これ提案価格の中にはいっていない。開館準備費は。比較は、TRCは開館準備いくらでCCCはいくらと出ていない。それはおかしいのではと質問しているですが?

ジャーナリストだったら、自分の意見殺して聞いてよ。だから、議決、議会の議決終わってね、議決する前にね、する前どころか、そもそも指定管理者にする条例にのっているときに、一本に絞って、どこの業者がうんぬんかんぬんとやったわけでもなく、今後図書館運営していくにあたって、逆にいうと、そういった委託料も出したり、考えなあかんけれども、直営の、職員が直営としての人件費、いわゆる図書館費のなかで、職員の人件費が今後、さらにかさんでいく等等のことも考えたうえで、たぶん役所は、指定管理、そういった面も含めながら、市民サービスも含めながら、いろんな意味で指定管理者を導入したい旨の議案がたぶん出されてきたんだと思う。もちろんです。

そいで、条例案が通ったイコール、われわれ民主主義の原理のなかで、少なくとも図書館の指定管理者制度を理解したと解釈すべきだと思う。

--解釈すべきですが、情報がキチンと伝わっていないのではとお聞きしたのですが?

いやいや、そういった細かい情報は、僕らはその根拠がいくらだとか、行政当局がなにかの積算理由でその指定管理の費用を算出しているんでしょうけれど・・・。

--もちろん、当局にも質問しているが、まだ開示してもらっていないものですから。

逆に、僕らは正直そこのところの細かい内容まで調べようと思ったら、決算書とかそういったものでしかなかなか見抜けにくい。どれだけ見積もって、財政査定通って、僕らは大まかな年間予算いくらですと、それの主なものはこういった予算の使い方をみるので、それはおおいに期待するところではある。もしくは、おおいにこういうところを留意してやってもらわないかんと・・・。

--そうですよね。議会では、いろんな資料たくさん出て来て、議員の先生方が真っ先にそれにふれて詳しく説明をされていると思う。本当にお詳しいと思う。だからこそ市民の代表でご賢明なご判断をされていると思うので、ぜひお聞きしている。最後はコストの問題だと思う。TRCとCCCを比較したときに。


市民の声は聞く必要ない


じゃあ、オレ逆に聞くけど、プレゼンも行ってないけれども。年間コストの違いが明らかやったんですか、そのとき?

--伝え聞くところによると、最後の決め手は提案価格であったと。

でも、最終的に提案された内容はコストだけではないはず。

--もちろん総合点です。図書館部門はTRCが有利で、空間提案とか賑わい創出はCCCが有利であったと。で、最後の決め手が提案価格であったと、市教委では言っているみたいですが。

だから行政がいろんな角度から、費用はほうはこっちが上回った、こっちは自主的な事業がたけていた。さまざまな見地からみて今回CCCやったということで、議会に上程された以上は、僕らはその部分がどうだ、こうだと判断する理由はまったくないかなと。

今回の議案において、CCCがさまざまな和歌山市の指定管理を担えないような内容ならば、僕らは、ようは会社自身に問題があったということなら、さまざまな議論していたけれども、いまおっしゃったような事細かな、こっちはこうだという議論のなかで、今回の出されている議案は、指定管理者を選ぶということなので、CCCがふさわしくないという理論展開は難しい。

--いや、そんなこと言っているのではなくて、市民の間でそういうことが一切話題にならないまま、一週間で決まってしまったことに違和感はするという話をお聞きしたんですが。

僕は、一週間だろうが。

--TRCが出てきた以上は、それは一週間だろうが、それは正々堂々と戦ったんだろうから、それは適正ということか。でも市民の側からすれば、もう少し教えてもらったほうがよかったのにという声はなかったのかということ。

いや市民て、何を教えなあかんの。指定管理に手を挙げるわけじゃあないわけですよね。選定するのは・・・。

--執行部のほうがもう少し早めにやるべきではなかったか

いやお宅、よく考えてみいや、自治体や行政では指定管理は万とある。

--そうですよ。だからいまみている。

それをいちいち市民が全部しっとかなあかんていうのは。

--もちろんそうなんですけれども、駐輪場ですら一カ月の期間を決定までもっているのに、こちらは一週間なのはおかしいと。

それは二社が出てきたので公平公正で点数で競い合って。すばらしい。

--市民が今回、CCCとTRCが出ているんだと話題になるくらいの期間はせめて。

どういう理由で? 話題になるゆうて、なんで行政が粛々と、そんなこと。本来、選定するときというのは、静謐な環境で選ばないことには、市民の声とか、外野の声聞きながら選ぶものではないんですよ。(ああ、そうなんですか。)いや、そうですよ。中立中性(公平中立?)な誰が選ぶかわからないなかで選ぶというのが本来の選び方ではないですか。だって、偏って意見、偏った圧力、偏った思いのあるものがこれ公平さに欠くと思いません?

--(静謐な環境で選定するのなら)よく指定管理にあるパターンは社名伏せるんですよ。で、公開したときに選定者名だけ出して、あと落選した会社は、全部社名を匿名にする。和歌山市の場合は、最初から社名を出して、公開プレゼンもするけれども、そこはあまり詳しくは説明しなかったのは、非常に不可解だったと思う。







2018年12月2日日曜日

ツタヤ図書館は死んだに等しい

 NewsPicsなるウェブメディアが「【実録】3年前に大炎上した「TSUTAYA図書館」のその後」と題した特集を12/1に配信(有料記事)しています。

 この記事には、早速、経営者や意識高い系の方々が「CCC(TSUTAYA運営本社・カルチュア・コンビニエンス・クラブ)素晴らしい」とコメントする一方、ツイッターなどでは、増田社長のインタビュー等、CCCサイドの情報を垂れ流しただけの内容だとの批判も上がっています。

 しかし、今頃なんのために、こんな「宣伝記事」が出るのでしょうか。近く、新たにツタヤ図書館を誘致した自治体の発表でもあるでしょうか?

 私も、2015年9月に武雄市で起きた同社の選書問題を検証すべく、昨年8月に「ツタヤ図書館は、死んだに等しい」と題した記事を発表しています。

 2016年3月に新装開館した宮城県多賀城市にCCCが提出した3万5000冊の選書リストを、専門家の協力を得て分析した結果をレポートしました。

できるだけ主観的な見方を排して客観的なデータをみることで、いったい、ツタヤ図書館では、いまなにが起きているのかを探ったものです。

 NewsPicsの記事を支持する方たちのコメントで気になったのは、

「『指定管理』というしくみは、事業者が行政の要求に応えて図書館の価値を高めれば高めるほど収益が下がってしまう」

とのご意見でした。本当でしょうか? 私がツタヤ図書館の事例検証から得たのは、それとはかけ離れた

「『指定管理』というしくみは、行政が事業者の要求に応えて(=やりたい放題を許す)図書館の価値を貶めれば貶めるほど収益が上るもの」

--という感想です。

 そこで、今日は、出版ニュース掲載記事をダイジェスト版で、ご紹介しておきます。

みなさんも、ご自身で考えてみていただければ幸いです。


暴かれたツタヤ図書館の選書リスト

ツタヤ図書館は死んだに等しい




出版ニュース2017年8月下旬号掲載


 全国にTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となって運営する通称・ツタヤ図書館。2013年に佐賀県・武雄市に登場したのを皮切りに、2015年神奈川県海老名市、2016年宮城県多賀城市、今年2月には岡山県高梁市と、現在、全国で4都市に開館している。

 いずれも、開放感溢れる吹き抜けと壁面一杯に広がる高層書架を配したスペースに、お洒落なカフェや新刊書店を併設。新しいスタイルの公共図書館として人気を博しているが、一方でCCCの運営方法については批判が絶えない。

 筆者は、昨年2月、3館めの多賀城市で新装開館前にCCCが市教委に提出した「追加購入蔵書」3万5000冊の選書リストを入手。これを「東京の図書館をもっとよくする会」の大澤正雄氏と池沢昇氏らの専門家の全面的な協力を得て、詳細に分析した結果を昨年5月以来、計15回にわたってニュースサイト『Business Journal』に連載してきた。

 抜群の集客力を誇り「官民一体の成功モデル」と賞賛されたツタヤ図書館だが、多賀城市の選書からは、それとはほど遠い“不都合な真実"がみえてきた。今回は、その内容をダイジェストでご紹介したい。

(中盤は、見出しのみ)

《中古選書編》

1. 3万5000冊のうち1万3000冊が中古

2.中古本の3分の1は、刊行後5年超

3.ジャンルは、大半が生活実用書

4.一冊300円を1000円で購入

5.市教委は、CCCの言い値で購入

6.「鮮度が命」を中古で購入

《新刊選書編》

1.人文、児童書、アートが中心

2.タイトな選書スケジュール

3.市教委が突然、中古選書の受入拒否

4.市教委自ら選書して購入命令

5.新刊なのに、古い本が異様に多い

6.新刊なのに、古い10ケタISBNが

7.新刊リストに大量の古本混入の疑い




書店経営は利益相反

 新刊リストに刊行後6年以上経過した古い本が大量に含まれていたことは、新図書館に、書店に並んでいるのと同じような新鮮な本が大量に配架される情景が、きれいに消え去ったことを意味する。

 逆の立場からみれば、鮮度の落ちた本を買うことで、図書館の蔵書と書店の陳列商品との差別化がしっかりとでき、併設の蔦屋書店への影響を最小限抑えることにCCCは、見事成功したともいえる。

 もし、図書館側に、住民ニーズのより高い最新刊が2万冊も入っていれば、新刊書店の魅力は、相当に色あせていたはず。図書館は、カフェの借景としてお洒落な空間を演出してくれる位置付けだ。
 指定管理者が経営する書店の営業を考えれば、図書館は、できるだけ書店の売れ筋在庫とかぶらないようにならざるをえない。よってツタヤ図書館の選書が市民のニーズに応えられていないのは、書店併設のため「利益相反」という宿命的な課題を抱えているためといえる。

《総括》
 今回、選書プロセスを詳しく分析するうえで、キーとなったのは古本問題に対する多賀城市とCCCの対応である。
 ツタヤ図書館が最初に、激しい批判を浴びたのは、2015年8月のこと。

 市民の開示請求によって公開された武雄市図書館の選書リストに大量の古本が含まれていたことが発覚。埼玉ラーメンマップ、浦和レッズ本、ウインドウズ98入門書など、極端に市場価値の低い本が多数含まれた約1万冊を、総額2000万円で購入していたことが発覚した。

 この事件は、ネット上のみならず、新聞や雑誌、テレビのニュースやワイドショーなど一般のメディアでも繰り返し報道されて、世間の大きな注目を集めた。

 その批判にたえかねたのか、9月10日、CCCは、系列の古書店・ネットオフから760万円で購入したことや「より精度の高い選書を行うべき点があったと反省している」と自社サイトで謝罪文発表。翌日、武雄市も予算と実際購入額との差額は「書架の安全対策に使った」と釈明するまで追い込まれた。

謝罪の5日後に再犯

 今回の選書リスト分析で、非常に興味深かったのは、この前後の時期におけるCCCと市教委の動きだった。

 CCCが「より精度の高い選書を行うべき点があった」と謝罪した、その舌の根もかわかないうちに、大量の中古本を選書していた事実が浮かび上がってきた。

 謝罪文が発表された5日後の9月15日に第3回選書リストが提出されている。2049冊すべて「中古本」だ。刊行後10年超経過した本は一冊もなかったが、全体の約四分の一にあたる491冊は、2009年以前に刊行された本だった。

 世間を騒がせた中古本問題を気にしたのか、市教委は、この選書の受入を一部拒否してはいるものの、7割以上は受入を許可している。さらに空白の2か月半挟んだ12月1日にも、第5回・中古部分1700冊の選書リストが提出され、こちらについても市教委は、審査の結果、ほとんどを受入許可している。

 古本騒動の渦中にあった、このときのCCC図書館運営事業に対する世間の信頼は失墜し「ツタヤ図書館は、死んだに等しい」と言っても決して過言ではない状況だったはずだ。

 信頼を取り戻すためには、行動で示すしかない。よりによって、そんなときに、中古本の大量選書を継続し、市当局も、それをやすやすと許可したのは、市民に対する裏切り行為だったのではないか、という疑念がいまだ消えない。



公金使途すら開示を拒否

 筆者は、選書リスト分析から浮かび上がってきた疑惑を解明するために、多賀城市と指定管理者であるCCCに対して、追加購入蔵書の納入企業一覧と価格等がわかる詳細な文書の情報を開示請求したが、多賀城市は「不存在」と回答し、CCCは理由も明示せずに開示を拒否した。

 公金使途の詳細すら開示されないのなら、民間に図書館という公益性の高い社会教育施設の運営を任せるのは、明らかに不当である。これが許されるなら、公共施設が一民間企業に私物化され、やりたい放題されていたとしても、その内情は市民には一切わからないではないか。

 CCCの図書館運営に関しては、選書問題に止まらず、館長の天下り問題やTカード導入による個人情報漏洩リスクなども市民から繰り返し指摘されているが、同社はそれらに関して、積極的に改善措置を実施して、その結果を広く市民に開示したというような話を、寡聞にして筆者は知らない。

 筆者にとっては、2015年9月10日のCCC謝罪文発表のときで時計は、完全に止まったままだ。
 いまなお「ツタヤ図書館は、死んだに等しい」と言わざるを得ない。



2018年12月1日土曜日

“和歌山陥落”から1年を振り返る

こんにちは、日向です。

昨日プログを書いていて、ふと気づいたんです。ちょうど1年前、「まさか和歌山市がツタヤ図書館とは!」と驚いたのは確かですが、よくよく思い出してみると、その半年以上前の5月にCCCの代官山蔦屋を手がけたRIAによる基本設計が発表された時点で、「もしかしたら」という気持ちは、強くありました。




でも、いつのまにか、それを忘れているんですね。希望的観測なのか。もう増えてほしくないという気持ちが記憶を消してしまっていたというか。

冷静になって情報を組み立てていけば、当然、年に一件くらいのペースでCCCは、受託先を増やしていくと予想すべきでした。

ツイッターでは、「CCCの営業マン」と呼ばれた某市議がツタヤ礼賛の言動を繰り返しては炎上していましたから、次期有力候補は、和歌山市であることは、誰の目にも明らかだったはず。

しかし、それにしても、和歌山市のケースは異様でした。週プレNEWSにも書きましたように「正式にTSUTAYAの名前が出てから、選定までたったの2週間」しかありませんでした。

市民グループが反対運動をしようにも、2週間では議員への申し入れどころか、チラシすらつくれません。2015年に愛知県小牧市で、TSUTAYA図書館建設が住民投票で否決されたことを教訓にしているのは、間違ないでしょう。

2014年にいま市長が就任してからの政治状況とまちづくりの施策等を調べていくと、図書館のツタヤ化は、かなり前から用意周到に準備されたものであるという疑いを強く持つようになりました。そのへんのプロセスは、ビジネスジャーナルで現在連載中の「黒塗りの図書館」で、いまも詳しく追っているところです。

一年前、慌しく取材をスタートしたとき、いちばん意外だったのは、キーマンだと思っていた人物がこの選定に関与した形跡がみられなかったことでした。


「TRCが選ばれると思ってた」

ご本人自ら、そう告白されていたのですが、このときは「役者やのう」と思ってました。

そのうち「あれっ、これ見込み違いかな」と思い始め、別の方面から取材していくと、考えていたシナリオとまるで違った展開にぶちあたりました。

この展開は、最近リリースした海老名市の指定管理者更新の事情とも一部共通していて、途中までは、CCCのライバルであるはずのTRCが指定管理制度導入を主導するなど、まったく予想もしなかった事実が次々と出てきました。

そして、猛暑の夏に突入して、ぶちあたったのが情報開示の「壁」でした。新図書館が入る駅ビルの施主は、法的には情報開示義務のない南海電鉄であるため、駅前開発ブロジェクトに関する資料は、ことごとく黒塗りで出てきたのです。和歌山市は、市内在住者でないと、不服申し立てもできません。

しかし、ここで諦めるわけにはいきません。

市民図書館という郷土の文化を育む施設に、これから東京資本の「進駐軍」がやってきます。自分たちで決める自由を根こそぎ奪われそうになっている和歌山市民がレジスタンスの活動を続けていくのに欠かせないのが゛メディアによる事実報道です。

時間はかかっていますが、和歌山市民の方たちの力をお借りしながら、再度別の角度から開示請求をかけて、事実はどうだったのかを、ひとつずつしつこく詰めていっているところです。

なお、ブログのタイトルを今週から「ほぼ月刊ツタヤ図書館」(もとは「記事に書けなかった話」)に変えました。

和歌山市の内幕レポートができるまで、もうしばらく、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

追記 みなさまからの情報提供を随時受け付けています。

「黒塗り」資料に隠された重大な疑惑…和歌山市“ツタヤ図書館”は官製談合の産物なのか?

『和歌山市、ツタヤ図書館に64億円税金投入…関連文書の情報開示請求に全面黒塗りで回答』

2018年11月30日金曜日

“和歌山陥落”から1年

 ちょうど去年の今頃、突然、飛び込んできたのが

「和歌山市が新図書館の指定管理者にTSUTAYAのCCCを選定」のニュース。



いやぁ、ビックリしましたね。あれだけ次々と不祥事が表面化しますと、どんなにめだちたがりやの市長のいる自治体であっても、もうCCCを選定するところはないのではと思ってましたから。それが今度は人口30万を超える県庁所在地というんですから。

 その後、1年にわたって、和歌山について調べてみた結果、わかったのが以下のことでした。

今更ツタヤ図書館ができる理由(1決まっていた?

2015年の武雄市古本騒動があった9.10の前にすでに市長が密かに決めていたのでは? その前提ですべてが動いていたので、不祥事が続出したからといって、今更、変えることができなかった可能性が高い

今更ツタヤ図書館ができる理由(2補助金がもらえる

 多賀城以降は、すべてコレ。駅前再開発プロジェクトには国交省の巨額の補助金がつくので、市長にとっては少ない予算で派手な開発案件をブチあげられる。ただし地元も半額負担なので補助金地獄になるのだが、それを議会ではチェックできない

今更ツタヤ図書館ができる理由(3議会を通しやすい 

市長さえ取り込めば、市長派議員+KM党で過半数を楽にクリア。KM党の数が結構効いている。何ゆえあの党がツタヤ支持なのかは七不思議のひとつ。単なる風評だとしても、893と同じでそう信じられると、これがあの会社の政治力の源泉となる。

今更ツタヤ図書館ができる理由(4「年間●●万人来館」がキモ。 
国交省の中心市街地開発関連の補助金は、「賑わい創出」が目的。いま確実に人を呼んでこれる公共施設は、図書館以外になく、ハコモノ批判も避けられる。武雄市で「年間100万人」とウソ八百ぶちあげたのに、自治体は飛びついた。というかリアによる補助金獲得する資金計画の中に、あらかじめツタヤ図書館誘致が組み込まれていると考えたほうが自然。リアのコンサルを受けた自治体は、そのままツタヤ汚染されやすい

というのが、「和歌山ツタヤ図書館選定」から1年の感想です。

この間の経緯については、10以上記事を書いてきましたが、代表的なものを選ぶとすれば、以下の2本です。

週プレNEWS 2017.12.28

BJ 2018.9.12



2018年11月29日木曜日

談合疑惑を深めた海老名市の180日

こんにちは、日向です。

先日、お知らせしておりました海老名ツタヤ図書館の記事が昨日の11/28にリリースされました。ビジネスジャーナルの記事、いつも読んでいただいている方はおわかりだと思うのですが、2回に分けた続き物で、今回のは後編です。


【前編】BJ 2018.11.17


【後編】BJ 2018.11.28
海老名市ツタヤ図書館、年間税金投入が市直営時代の2倍…市、委託契約更新を強行

また、今回取り上げました海老名市による市立図書館の指定管理者更新については、今夏にも議会答弁の模様をレポートした記事を2回出しています。それもあわせた続きものとして、読んでいただけると、より全体像がわかるかと思います。

【議会レポート前編】BJ 2018.07.05

【議会レポート後編】BJ 2018.07.14


よろしく御願いいたします。

2018年11月27日火曜日

「~関係者」って誰?

こんにちは、日向です。

先日、ある企業の広報の担当者から、突然、こう言われてビックリしました。

「日向さんの記事に出てくる『~関係者』って、いったい誰なんですか?」

一瞬、言葉を失いましたね。

ブラック企業の経営者が、直撃取材に対して「そんなことほざいてるの、誰なんだよ!」とブチ切れることはあっても、一般の企業で、なかおつ日常的にメディアを相手にしている広報の人間が、こういう発言をすることは、まずありえません。

「えっ、誰かしゃべれとでも?」

そう聞こうとしたら、先に、この担当者もマズイと思ったのか、こう続けました。

「いや、別にニュースソースを明らかにせよという意味ではないんですが、日向さんの書く記事って、ときどき、誰がこんなこと言うのかな、ちゃんと裏が取れてる話なのかなと思うことがあるんで…」と釈明されました。


おそらくこの企業にとって、私が過去に書いた記事のなかに我慢のならない内容が含まれていたことが幾度かあったのでしょう。ならば、正式に抗議するなりすればいいものを、つい本音が出てしまったということなんでしょうか。

「すみません。それが誰かなんてペラペラしゃべっていたら、私この仕事できなくなります。できるだけ正確な記事を書くようこころがけてはおりますが、ときには事実確認が十分できないこともありますので、ぜひ情報開示やご確認には、ご協力いただけると助かります」と答えておきました。

 ところで、この話の引き金になったのは、「~というウワサが流れていましたが…」という質問でした。このウワサ、どうやらこの企業にとっては聞き捨てならなぬ話だったようなのです。

 業界では、つかんだ情報の真偽を確かめたいときに当事者に「あてる」と言います。私は、このときウワサを「あてた」わけではありません。なぜならば、それはデマだと結論がすでに出ていたからです。

問題は、誰がそんなデマを流したのか、でした。それは、結局取材しても確認が取れなかったのですが、この企業の広報担当者にとっては、そのようなデマが流れること自体が、癇に障る話だったようです。

すみません。固有名詞を出せないので、なんだかフラストレーションのたまる話になってしまいました。

近くリリースされるツタヤ図書館関連の記事を読んでいただければ、なんとなくみえてくるのではないかと思います。

なお、誤解のないように言っておきますと、この会社は、TSUTAYAで有名なCCCではありません。

そんなわけで、取材相手が怒る場面というのは、なかなか興味深いですね。なにかしらその背景に重大な事実が隠されているかもしれないと思う次第です。

2018.11.28追記 ↓近くリリースされるツタヤ図書館関連の記事

海老名市ツタヤ図書館、年間税金投入が市直営時代の2倍…市、委託契約更新を強行


2018年10月7日日曜日

“海苔弁”1400枚のデータを取ってみた

このブログは、2018/10/2に発表された以下の記事の内容を補足するために書かれたものです。

和歌山市、他県のツタヤ図書館を運営事業者コンペ前に視察…出来レース疑惑、文書を廃棄


和歌山市が開示した南海電鉄との会議資料のほとんどは黒塗りだった



こんにちは、日向です。

和歌山市ツタヤ図書館に関するビジネスジャーナルの連載、10/2に第二回がリリースされました。

初回は、黒塗りの開示資料1400枚の背景説明に終始しましたが、今回からは、ようやく本題に入っています。中身は、以下の3点についての詳しい解説です。

1.開示資料の内訳

2.コンサルの関与

3.武雄市への大視察団

今回は、記事中では、十分に説明しきれなかった開示資料の内訳について、もう少し詳しい解説を試みたいと思います

開示資料は、以下の三種類に分かれます。

1.設計会議

南海和歌山市駅前に建設される公益施設棟について、基本設計や実施設計について話し合う会議

2.図書館定例会議

公益施設棟に入居する市民図書館に限定した基本設計について話し合う会議。

3.「南海和歌山市駅周辺活性化調整会議」(調整会議)

駅前再開発プロジェクト全体について、施主の南海電鉄が市と県に進捗状況等の報告を行い、重要事項について承認を得るための会議






























































いずれ全文公開する予定ですが、現状では、少しみただけでウンザリする真っ黒な資料ばかりですので、随時、そこからわかる分析内容を解説していきながら公開していきたいと思います。

で、記事にも掲載しているのが、開示資料の黒塗り率です。1400枚のうち全面黒塗りは1000枚ちょっとですから、単純計算すると、黒塗り率は7割ちょっとのはず。

ところが、一部黒塗りページもほとんどが黒棒線入りですから、その分をページ換算にして計算すると、黒塗り率は、97.91%という驚くべき数字になったわけです。





会議ごとに冒頭の数枚のみ一部黒塗りだが、その資料も大半が黒棒線入りになっている


ここで、和歌山市がこれら文書を不開示とした理由をおさらいしておきますと「企業の競争上の地位をそこなう恐れがある」こと、要するに「企業秘密」ってやつですね。(以下の記事参照)


和歌山市の担当者が、会議に出席した南海電鉄とRIAに電話で「開示してもいいですか?」と聞いたら、「企業秘密にかかわる箇所は出さないでほしい」と言われたために、それに関連した箇所を市の担当者が(忖度して?)黒塗りにして開示してきたという経緯でした。

でも、みなさんよく考えてみてください。会議で話す内容の9割以上が企業秘密って、そんなことありえるでしょうか? まるで国家機密にかかわる諜報機関の作戦会議みたいですね。

駅前の再開発プロジェクトとその中に入る図書館ビルの建設に関して、行政との話し合いの内容をほとんど外には出せないというのは、誰がどう考えても、おかしいですよね。何かナイショにしたいことがあるんじゃあないのって思ってしまうのは、いたし方ないことでしょう。

さて、そうしたデータとは別に、もう一点チェックしたいのが、これらの会議に、どこから誰が何人参加しているのかということです。長くなりそうなので、その点は次回に詳しく解説します。

どこから誰が何人出ているの? 
につづきます。


1400枚の開示資料をサムネイル表示した画像をつなぎあわせたもの