2024年2月20日火曜日

プレゼン本番の5日前にツタヤ図書館を視察した富士市職員を直撃!

 

こんにちは、日向です。



本日も、富士駅北口公益施設について、わかったことをメモしておきたいと思います。



公募がはじまると、そこに参加する事業者は、主催者とは接触厳禁なのは、改めていうまでもないことです(応募に関する質問は、指定された期間にまとめて受付け、後日、すべての回答が公開される)。



もし、事前に接触したことが発覚したら、その事業者は問答無用で失格になるというようなことは、募集要項にはだいたい書かれているはずなんですが、


昨年8月に、富士市が北口公益施設の運営支援業務の委託事業者にCCCを選定した際の募集要項には、そういう記述はなかったように思ったんです。


改めて実施要領の文書をみてみますと、それは私の勘違いで、「失格となる提案者」として、


審査委員または関係者に本プロポーザルに対する助言を直接若しくは間接に求めた場合


という事項がありました。





募集が始まったら、事業者から審査委員に特別な働きかけをしたりするのは、どんな審査でも一発アウトの行為なのに、失格となるのは、プロポーザルに助言を求めた場合に限定されていて、ちょっと表現が甘いように思ったんです。



さて、本題はここから。では、もし、具体的にプロポーザルに関して助言は求めてなくても、両者がなんらかの形で事前に接触していた事実が発覚した場合はどうなるんでしょうか。


下をみてください。開示された実施要領では、昨年8月9日に本件公募のプレゼンテーション&ヒアリングが行われていました。



提案書などの応募書類は、すでに7月10日期限で提出されていて、その一次審査を通過した事業者だけが8/9に審査委員の前でプレゼンを行うわけなんです。



次に、下の図をみてください。




プレゼン本番のあった5日前の8/4出来事です。富士市のこの公募を担当する都市整備課の職員が、なんと和歌山市民図書館を視察しているんです。


和歌山市民図書館は、富士市の本件公募に応募しているCCCが指定管理者として運営している施設です。


そこをわざわざプレゼンの直前になって担当課の職員が視察したということは、当然、応募しているCCCの社員とも接触しているんじゃあないかと思いますね。


ふつう、それが発覚した段階で、CCCは失格となるはず。



そんな行為をなんで、この時期にわざわざ富士市の職員がしたのか。とっても不思議に思ったので、当事者であるF氏を電話で直撃しました。




――8/9に、プレゼンテーションとヒアリングが行われる予定に変更はありましたか。


F氏 いえ、ありません。


――そこにFさんもご出席されたんですよね。


F氏 はい。



――その6日前の8/3からご出張に行かれてますよね。1日めは福井のちえなみき、その後、大阪のてんしばへ行かれて、翌日8/4には、和歌山市民図書館に視察に行かれてますよね?


F氏 はい。行きました。和歌山市駅へ。


――これ応対されたのはどなたですか?



F氏 いえ、特にご対応いただいた方はいません。先方の方には誰もお会いしておらず、ただ視察しただけです。


――えっ、どういうことですか?


F氏 施設の内容をみせていただいただけで。一般の方と同じように見学しただけです。



――視察の報告書もありましたよね。そこで写真も掲載されてましたが。


F氏 それはその場で、「取らせていただいていいですか?」と確認させていただいて撮りました。特に対応していいだいたいた方はいません。


――どなたにも対応してもらわなかったというのは、Fさんも、これはまずいというお気持ちは多少あったんですね?


F氏 えっ、どういうことですか?


――募集要項が発表された以降に、事業者と接触するというのは厳禁だと思うんですが?プレゼン8/9の前に事業者に接触されているのは。


F氏 先方には、特にご対応していただたいてはおりませんので。



――でも、それはマズイのではないですか?


F氏 マズイというのは?


――たとえ接触しなかったとしても、プレゼンの直前に応募者の運営施設を視察して、特定事業者の印象をもって何かを判断されることになってしまいますので。公正公平ではないです。富士市ではよくあること?


F氏  特にどなたにも対応していただいていないので。和歌山市の施設でも。


――あとから和歌山市から記録が出てきたらどうしますか?


F氏 いえ、それはないですよ。



――館長とも、統括とも、また和歌山市教委の職員にも挨拶はしていない?



F氏 はい、していません。


――ということは、カウンターにいる人に写真撮らせてねと言ったんですか?


F氏 そうです。入り口を入って、写真取らせてもらっていいですかということで。


――許可の申請書は書きました?


F氏 いや、書いてません。


――視察依頼も出していない?


F氏 出してません。周南市は出しましたが。延岡市も出してません。議会の視察かもしれないですが。


――出張のスケジュールは、事前に計画されてましたよね。


F氏 はい。こういうところへ行ってみてきますということで話はしてます。



――名刺も出してない。



F氏 出してない。


――この時期に視察に行くことは、マズイという気持ちがあったからこそ、誰にも対応してもらわなかったともとれますが?



F氏 そんなことはありません。私は事実だけをお話しているだけで、そのときの気持ちがどうだったかというのは、控えさせていただれればと思います。


――それは、すみません。行く前にマズイかどうかという気持ちあったかどうかくらいは。


F氏 事前に連絡して行く場合もありますし、どなたにもご対応いただかないままに行く場合も、両方あります。



――――なんで、わざわざ、そんややこしい時期に視察されたんですか? 募集している施設は図書館ではないですよね。


F氏 運営方法をみたかったというのもあるし、屋上のテラスとか現地のつくりの状況をみたかったんです。



――もっと早くみておけばよかったのに、たまたま公募のプレゼン直前になってしまったと。いよいよ事業者が決まるという直前に和歌山も駆け込みでみておきたいと。


F氏 うーん。



――もしかして、もうとっくにCCCに決まってたのでは?  和歌山に行かれた8/4の前日に、敦賀と大阪を視察されてますよね。なので、大阪でCCCの方が富士市の職員の方を接待をされて、そこに会長も出てこられて、そこで「おめでとうございます」という話があって、受託の御礼でもされたのではと思ったんですよ。


F氏 いやいや、そんなことはありません。日向さん、そういうのは一切ないと先ほどから申し上げているのに、そういうの詰めておっしゃるのは失礼ですよ。


――すみません。失礼なのは重々承知しておりますが、大事なことなので、あえてお聞きしました。


F氏 ということでご理解くたざい。


――たまたま、どうしてもプレゼンの前に和歌山を一度みておきたいということで、フリーで行かれたと。


F氏 はいそうです。


(そのほかの点をいくつか確認したあと、一度電話を切り、再度確認の電話をする)



目的を偽って撮影し、報告書には、無断引用




――視察報告書には、館内の写真が掲載されてましたが?


F氏 それは私が撮影しました。


――写真お上手なんですね。報告書を拝見したら、プロのカメラマンがとったような写真もありましたが?


F氏 それは、私がとったものもありますが、一部はネットで拝借してきたものもあります。


――えっ、引用元のクレジットはどこにも掲載ないですが?


F氏 ……



――和歌山市民図書館の撮影許可は、すぐに出ましたか



F氏 はい。




F市が個人で撮影したとする視察報告書に掲載されている和歌山市民図書館の写真。一部、ネットから“拝借”してきたとのことだが、引用元のクレジットはどこにもみあたらない。





この後、和歌山市民図書館に確認したところ、撮影したいと利用者から要望があった場合には



個人で、ただ楽しむためでしたら、特に申請も必要なくご自由にどうぞとなりますが



個人でも、その撮影したものをブログやsnsにアップする場合には、申請していただいてから許可を出します



――とのことでした。


なので、F氏が、行政視察であり、報告書にも写真を掲載する予定である事実をわざと隠して、個人のフリをして「写真取らせてもらっていいですか?」として、許可を得たというのは、あきらかに不適切な行為であるといえそうです。


そのうえ、引用元のクレジットなしに、他のサイトに掲載された写真を視察報告書に掲載したのも不適切な行為(無断転載)であるといわざるをえません。


しかし、そのような行為を真面目なF氏がしたとは思えず、実は、視察であることを非公式にCCC社員には告げて視察しており、また館内の写真についても、CCCサイドから「これを使ってください」と提供を受けて使用したと考えるのが自然でしょう。


本当に、先方には告げずに、お忍びで視察したのか、それともCCCと密談のために視察したのかは、依然不明のままですが、どちらにしろ、不適切な行為であったとはいえると思います。


よろしくお願いいたします。


※内部告発求む! この件に関して、こんな情報もあるよという方は、ぜひ、コメント欄(書き込むだけでは公開されません)または右上のメールアドレスまで情報をお寄せください。


【関連記事】




0 件のコメント:

コメントを投稿