こんにちは、日向です。
先日から取り上げております、岐阜県可児市の無印図書館の件、
ひとつ新しい情報が飛び込んできました。
良品計画サイドのキュレーターさんとは、株式会社ORDINARY BOOKS代表の三條陽平さんという方で
この人、蔦屋(CCC)の元社員でした。
6月12日の市議会予算決算で、計画内容を執行部があきらかにしていまして、そのなかで、以下のようなやりとりがありました。
そのために良品計画から提案のあった専門のキュレーターさん、現在、株式会社ORDINARY BOOKSの代表者であります、三條陽平さんという方、経歴的には東京の六本木、代官山、銀座、名古屋のTSUTAYAさんの店舗企画をしたり、本の選書集団BACHのブックディレクターとして務めていた方
https://www.youtube.com/watch?v=reUULjvHMq8&t=2929s より |
とりあえず、お名前のあとに「蔦屋」を入れて検索してみますと、ご本人が登場するインタビュー記事がいくつか出てきて、数年前までは、CCCの社員だったことがわかりました。
ブックカフェとして開業した六本木(2003年~)の建築とデザインを担当した後、代官山のコンシェルジュを勤めていたというんですから、ツタヤ図書館の路線もおそらく踏襲されるんだろうと思います。
無印図書館は発表当初から、独自デザイン(ライフスタイル)を提案する店舗に図書館を設置して、選書から独自分類まで手がけるとしていました。
生活提案型のアプローチ(イメージ先行で中身は曖昧)はCCC流の発想なので、他社がまったく同じ路線を打ち出してきたことにビックリしたんですね。
まさか、他社がツタヤ図書館のコンセプトからしてマネをしてくるとは?
そんな疑問が一瞬で氷解したのが、キュレーターさんが元蔦屋の社員だったという落ちです。
でも、そうなると、無印にマネされるCCCは、果たして黙っているでしょうか。
三條さんが増田宗昭御大に仁義を切っていないと、CCCが権利を持っている空間意匠登録や、元社員の競業禁止義務等にひっかかるとして訴訟を起こされたりしないでしょうか。そのへんのリスクを可児市は意識しているのでしょうか。
さて、別のルートから判明したのが、もうひとつの「見世物図書館」との関連です。
三條さんの経歴には、
幅 允孝氏率いる選書集団BACHに入社
というのが出てきます。(2020.06の情報)
幅 允孝氏といえば、「こども本の森 中之島」のクリエイティブ・ディレクターを務めたことで有名です。
市の関係者によれば、三條さんの実績としていちばん注目したのが、実は代官山や六本木ではなく「こども本の森 中之島」だったらしいのです。
そう、あのツタヤ図書館にも負けず劣らない、吹き抜けに天井までつづく高層書架の“図書館もどき”ですね。
https://www.premium-j.jp/premiumsalon/20200320_9376/#page-1 Premium Salon 幅允孝が描く「こどものための物語の聖地」2020.3.20より |
「こども本の森」は 図書の貸出しをしない、一定時間入場できる図書館もどきです。そのみてくれによって市民からは絶大なる人気を誇る一方、
こどもが手の届かないところに本を飾ってどうするの?
という批判も渦巻いてますので、もし可児市の無印図書館が、三條さんによって、その路線を踏襲するとしたら、これまた毀誉褒貶は避けられないような施設になるのではないでしょうか。
というわけで、本日、可児市に
無印良品ヨシヅヤ店内に開館予定の市立図書館分館
の事業決定までの経緯がわかるもの
という内容で情報開示請求を出しました。
果たして、黒塗りや不存在ではなく、ちゃんと経緯がわかる資料が開示されるでしょうか。
追記 三條陽平さんについてご存じの方は、コメント欄にお願いします(公開はしません)。
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