2018年12月31日月曜日

教えない、教えたくない南海への64億円

こんにちは、日向です。

前回、和歌山市の再開発にからんで南海電鉄に64億円の補助金が支払われるという話を

「関西初出店となるツタヤ図書館」

に書きましたところ、その明確な裏づけとなる資料を提示しなかったものですから、ヘタヘタ調の文体ともあいまって、

裏とってないいい加減な“飛ばし記事”

の臭いがプンプンしていることに気づきました。

当然、なんか資料あるんでしょう、って聞かれるんですが、

何分、1400枚の開示資料のほとんどが黒塗りで出してくる和歌山市さんですから、このプロジェクトの資金計画全体に関する資料が1枚も出てきていません。

議会に提出したときのパワポの説明資料とかたくさんありそうなんですが、それすら1枚も出してきません。

仕方なく、担当部署に問い合わせてメモしたり、断片的な情報をつなぎ合わせたりして、出てきた数字が、先日書きましたあの数字なんです。

で、本日は、とりあえず事実であることを証明するために、2枚の資料を掲載しておきます。

まず一枚目は「概要版」というやつ。

何の説明の「概要」なのかはわかりませんが、7月に補助金に関する開示請求したときに、その回答としてではなく


「あっ、そういえば、こんなのがみつかりました」

って、和歌山市の担当部署の方が非公式に送ってくれたものです。

それまでの和歌山市の対応と比べると、あまりにも親切な対応でしたので、もう少しで感涙するところでした。








ところが、これみたとき


「えっ、こんなの真っ先に市民に出すやつじゃん!」

と思うくらい、再開発計画の基本のキの説明でした。

端っこに、総事業費補助金の金額があったから、出すのをやめたんでしょうか。

少なくとも市民図書館のサイトで公表している「新図書館建設情報」には掲載していないとおかしい基本情報です。


そして、もう1枚は、現在詳細を検証中の和歌山市が南海電鉄に対する、補助金の執行に関する資料の一部分です。

(7月末に開示請求して、45日延長を経て9月末に開示決定、10月半ばに郵送)







内容は、今年4月1日に、和歌山市が南海電鉄に対して交付を決定した通知です。

1,696,318,000

ろっぴゃくまんえん、くらいのところからはなんとなく読めるのですが、その上に三桁もあると一瞬わからなくなります。

16億9600、31万8000円ですね。

2016年~2020年の5年くらいにわたって、2ヵ月ごとに、南海電鉄に補助金が交付される計画らしいです。

なので、すべて執行されないと、総額は確定できません。


そういえば、最近、ある最近大手出版グループのトップがこんな発言をして物議を醸していましたね。


「早く情報公開制度を辞めないと、国が滅ぶ」

素人にあら捜しばかりされると、行政機能に支障がきたすという意味らしいのですが

その論にたてば、南海電鉄に64億円の補助金を出すなんてことも、市民は一切知らなくていい

ただ黙って、完成したツタヤ図書館をみて「スゲー」「カッケー」と喜んでいればいいということになってしまいます。

それこそ、何年後かに気がついたら、加計学園(2004年開講の千葉科学大学・薬学部、危機管理学部)に巨額の補助金を出したのに、

大学側は、なかなか生徒も集まらず、薬剤師国家試験の合格率低く、危機管理もできていない、自治体側は、その借金のせいで財政破綻の危機に瀕しているのではないか

といわれている千葉県銚子市みたいになりかねません。

同じ加計学園の獣医学部が新設された愛媛県今治市が、その前例を踏襲しています。

できるだけ情報を出さず、支配者に頼るようにすることを

依らしむべし、知らしむべからず

というらしいですが、役人の世界では、いまだにそのオキテが生きているのでしょうか。


和歌山市の担当部署のみなさん、いつもしつこくてたいへん申し訳ありませんが、

そんなわけで、ただ発表を垂れ流すだけでなく、オモテに出てこない情報を暴くのもわれわれの仕事なんです。

今後とも、よろしく御願い申し上げます。

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