2018年12月19日水曜日

「大家さんと闘うボク」(1)

 こんにちは、日向です。

 本日は、ツタヤ図書館関連は、いったんお休みして、先月刊行になりました拙著『家賃は今すぐ下げられる』の告知をさせていただきます。

 ズバリ家賃を安くする方法を紹介した本なのですが、2012年に三五館から刊行しました『家賃を2割安くする法』をベースにして、今回、最新の情報を盛り込んで全面改定しました。



(発行:三五館シンンャ/発売:フォレスト出版)より
家賃は今すぐ下げられる!



 最大の目玉は、もちろん著者独自の消費生活論なのですが、その論を見事に実証してくれたのが担当編集者N氏の体験談だったというところがミソです。

 コメンテーターとなった専門のコンサルタントの先生が「いや、それは交渉しても無理ですよ」と言うくらい、社内弁護士も多数抱えていそうな大手サブリース会社を相手に、ズブの素人であるN氏が更新時の家賃値下げ交渉をして対等に渡り合ったのです。

 この挿話部分を、N氏自からが、ベストセラーの書名をもじって、こう呼んでいました。


「大家さんと闘うボク」




諸般の事情でボツとなった、まぼろしのカバー




 裏話をしますと、実は、本書の表紙にも、このキャッチコピーが、あの本のパロディとして、大きく印字される予定だったのですが、諸般の事情によりまして、泣く泣くこのアイデアは、撤回されることになりました。

 イラストレーターさんが抜群に上手い(パロディなのに似すぎ!)だけに、いま思い出しても、少し残念ですね。



●更新料はタダになる!

 さて、ことの顛末は、本書をお読みいただきたいのですが、この事例のなかでも、大きなテーマになったのが「更新料」でした。

 いま住んでいる物件に住み続けたければ、2年ごとに、家賃の1カ月にあたる「更新料」を店子=借りる側が払うという、実におかしな慣習なのですが、ネットの記事を見ますと、法律の専門家たちが口を揃えて「明確に支払い義務があり、裁判になったら負ける」と脅してしていることに気づきます。

 私も、以前、ネット記事で、賃貸住宅の更新料は無効ではないかと書いたところ、弁護士と思われる方たちから「判例の主旨を理解していない」と、批判されたことがあります。
 彼らの言説は、一見もっともらしく響くのですが、よく中身をみてみると、賃貸業界の需給バランスを理解していない机上の空論です。

 大家さんサイドでも、多くの人は「更新料なんかいらないから、より長く住み続けてほしい」のに、これがあるばかりに「店子に退去されてしまって空室に苦しむことになる」と思っている人も実は、少なくありません。

「更新料なんかいらんから、10年でも20年でも住み続けてくれ」。2年に一度の更新料を取るばかりに「そろそろ引っ越しを」となるわけで、大家さんとすれば、「寝た子を起こすな」です。

 つまり、更新料をとってトクをするのは仲介する不動産業者だけで、店子にとってはもちろん、大家にとっても、実に不合理でおかしな制度なのです。

 そんなわけで、不動産の素人であるN氏ですが、顧問弁護士が何人もゾロゾロと出てくるなかで、この更新料の支払いをキッパリと拒否したのです。凄くないですか?
 次回、もう一度更新料について、さらに詳しく迫っていきます。

「大家さんと闘うボク」(2) につづく


↓ビジネスジャーナルの記事でも、「激安物件探しの鉄則」をコンパクトにまとめています。
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