2019年5月30日木曜日

根拠は7文字

こんにちは、日向です。

さきほど、速報としてアップしました和歌山市の学校図書館の件ですが、

詳しい情報がわかりましたので、再度、修正及び整理しておきます。



来年度から、CCC指定管理になった市民図書館のスタッフが全校回ることになった

と書きましたが

これは、教育委員会事務局の学校担当部署の認識でした。

現在、CCCと直接やりとりをしている市民図書館担当者によれば、以下のようなことだそうです。


市内全校に市民図書館スタッフが回るわけではない
とりあえず、モデル校を数校決めて、そちらでテストしてみてその結果によって、何校回るかは決めていきたい
 

モデル校をどこにするかも含めて、これから教育委員会で検討していく 

今期から始めたいが、市駅前に10月予定だった新しい市民図書館のオープンが遅れているので、学校図書館への司書派遣も遅れている

ということでした。微妙にニュアンスは違いますが、見切り発車のような形で始めることは確かなようです。

で、私がこの件で、何に注目しているかというと、

学校図書館を指定管理者のCCCに任せることについて、教育委員会はもちろん、経済文教委員会や議会でも、キチンと議題にあがって議論されたことは一度もなく、なんとなくスルスルっと、市民にはナイショで決めてしまっていることです。


さすがに、予算が通らないと何もできないので、教育委員会と議会の承認はあるんだろうと思っておりましたところが、まったく何の手続きも経てませんでした。

いや、そんなことは実務上不可能ですよと、行政に少し詳しい人であれば、鼻で笑うんでしょうけれど、これが本当になにもないんです。



オマケで学校も面倒みて



カラクリは、指定管理の契約です。

1.学校図書館に関しては、指定管理料の範囲内でやってもらうとのことなので、特段予算を通す必要はない

2.議決については、指定管理者の募集要項に付属している業務水準要求書に明記してあるため、応募者は、あらかじめそのことを承知したうえで応募している

3.学校図書館に司書を派遣することは、経済文教委員会でも今年3月にちゃんと説明している

ということでした。


ところが、調べてみますと、どれもが

「いくらなんでも、そう強弁するのは、無理があるだろう」

という根拠なんですよ。

まず、2については、下をみてください。これがその「業務水準要求書」です。図書館サークルのメンバーが市民図書館の担当者に説明要請したときに渡されたものです。(ほかの市民の方が情報開示請求して出てきたのもコレ)




「イ 児童サービス」の下に、下線ひかれていて、ちょっとよみにくいですが

「学校等との連携」という7文字が読めます。指定管理者募集のときに、これをみて「そうか、学校図書館に司書も派遣する業務も含まれているんだな」と応募する人が理解しているはず、

選定した和歌山市も、学校との連携を含めた業務を担当する指定管理者に対して、教育委員会も議会も承認を与えたのだから、なんの問題もない

という主張でした。


3の委員会での説明については、今年3/7の経済文教委員会会議録に、以下のような発言がありました。

「棚の改編や読み聞かせの会、お話会、事業に即したブックトークのようなものを学校と相談しつつ、させていただけたら」




と、N副館長【1】が、質問のあった戸田委員、そうです「まるでCCCの営業マンみたい」と言われるほどTSUTAYA推しのあの戸田市議に回答しています。

学校図書館について、少し知っている人ならば「棚の改編」は別にしても「読み聞かせ」「お話会」「ブックトーク」なんてのは、別に学校図書館に司書を派遣していない自治体でも、公共図書館が地域活動の一貫として、ふつうにやっていることですね。

これらの業務にとどまるのならば、「学校等との連携」の範囲内で、CCCと詳しく協議する必要すらなく「仕様書に従ってやっといてね」の一言で終わるはずじゃあないですか。

それが、関係者の話をいろいろとお聞きしていると、市民図書館側がCCCと交渉して御願いをしているとか、速報で述べた教育委員会事務局の学校担当部署の認識のように「現在は、非常勤職員1名が担当している業務を、市民図書館から司書を派遣して」というような話になっているんです。

いつ、何をどこまでやるのかという具体的な話を聞きますと、すべて「現在検討中」と逃げられてしまっていますが、そもそも市民図書館本体において、絶対に欠かすことの出来ない「教育委員会の決済」すら、「教育長臨時代理」という超裏ワザを駆使して決済した【2】和歌山市ですから、またかいなという気がします。

それにしても業務要求水準書に「学校等との連携」という7文字があることだけを根拠に、実質的には一切なんの手続きも経ずに、あのCCCに学校図書館を任せるなんてことができるというのが、あまりにも凄すぎると思いました。

また、なにかわかりましたら、のちほどレポートします。


【1】N副館長は、和歌山市民図書館では、数少ないベテラン司書として将来が嘱望されていたが、有馬局長と同様にこの3月で定年を前にして退職したとの情報あり

【2】以下を参照

火種くすぶる和歌山市・ツタヤ図書館騒動の新疑惑ーー教育委員会「秘密会」での承認は有効か?


ようこそ、“TSUTAYA小学校”へへつづく



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