2019年4月19日金曜日

市長の思うまま

どうも、日向です。

さきほどアップした記事に「思わせぶりな予告だけ書いておいて、中身がないじゃないか!」とお叱りを受けそうなので、予告した記事とはまったく関係ない、こぼれ話でも少し書いておきます。もっとも、こちらも、あまり中身はないのですが。


和歌山市役所の人事を外からみていると、とても不思議なのが中央官庁から人事交流できている人の若さです。


総務省からきた財政局長が30代前半 

国交省からきた建設局長が30代半ば

なんですね。

前に、南海市駅再開発プロジェクトの記事にしたとき、県庁の重要ポストに国交省からの天下りがいたと指摘したときの取材で


「巨額の補助金が投入される事業は、もともと県が主導するケースが多かったのが、最近は規制緩和で市が直接手掛けるケースが多くなったため、暇になった県庁が市に人を出すようになった。県庁は、もともと中央官庁との人事交流は多いけど、市のほうは、あまり多くない」

そう解説してくれた人がいました。

なるほどなぁーと、そのときには腑に落ちていたのですが、改めて市の人事をみると、市でも中央官庁からの人が結構いるんですね。ただ、和歌山市では、それが局長級の重要ポストなのに驚きました。

若い官僚が課長級くらいであちこちの自治体の現場を経験しているのは、それなりに意義があるのはわかるんですけれど、軍隊で言えば一つの部隊を率いる将校ポストに、外からの人間がポンとくるっていうのは、その組織にとって相当軋轢があるのではないでしょうか。

もっと極端に言えば、まるで自分の部隊に、ヨソの国の将校がくるみたいなイメージですね。

もちろん、みなさん、若くて有能な人ばかりなんでしょうけれど、叩き上げの人たちからしたら

「あんな若造の下で仕事できるか!」みたいに感じるものではないでしょうか。

そんな疑問を、ある年配の関係者の方にぶつけてみたところ、こんな答えが帰ってきました。

「いや、そんな気持ちは、もうないと思いますよ。いまの役所の人たちは、ただ市長の言いなりですから」として、こんな例をあげてくれた。

「現市長の話ではないですが、ある有能だった人が、一言、当時の市長に『それはマズイですよ』と異議申し立てただけで、外に出されまして、その後、ずうっと外回り(出先機関勤務)させられて、帰ってこれませんでした」

確かに、ツタヤ誘致の自治体でも、いつも感じるのは、市長の権力の絶大さです。

議会答弁でも、一度市長が「黒」と決めたものは、その後、どんなに矛盾してボロが出ても、市の職員たちは、「黒だ」と言い続けるばかり。結果そういう人だけが残って出世しているようにみえますね。

ウラが取れなかったので、これまで書かなかったのですが、ある自治体で

市長が

「スターバックスを呼んでこい」と言い出しまして、

市の職員が本部にかけあったところ

「単独ではムリ」といわれて、

「スタバがもれなくついてくるツタヤ図書館にした」

というエピソードがありました。(訂正・あとから、カギカッコの中の文として、書いていたことを思い出しました)

少し話は盛ってても、まんざらウソではないのかもしれませんね。そのくらい市の職員たちは、市長のご機嫌とりに終始しているということなのかもしれません。

和歌山市の場合、特にいまの尾花市長が権勢を振るっているという話は、あまり聞きませんけれども、

重要ポストに、中央官庁からの若い人材を受け入れているのは、やはり少し異様な感じはしますね。

「市長は、周りに味方がいなくて孤独なんじゃあないですかね。だから、中央官庁から人を受け入れて周りに配置しているのではないですかね」という人もいます。

補助金執行の関係などで、当然、市としても中央からの人材受け入れによって、それなりのメリットは享受しているんだろうとは思いますが、ただこのまま国の補助金を活用した開発をぶちあげるだけでは、持続的な成長とか、地に足の着いたまちづくりなんてものは、とても前に進まないように思いますけどね。

和歌山市には、かつて、収賄容疑で逮捕されたのに、冤罪を訴えて獄中から市議選に立候補。見事トップ当選を果たした元市長がいるくらいですから、一筋縄ではいかない土地柄なのかもしれません。

ツタヤ図書館に関して言えば、とにかく市長周辺が暴走し始めたら、もう誰にも止められないという事例ばかりなので、ちょっとゲンナリしますね。

それでは、また。

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