こんにちは、日向です。
のつづきです。
市民交流プラザの基本設計・基本計画の策定事業者に応募して一次選考を通過した事業者にのみ、
参考資料として提供されていたCCC作成の「中活コーディネーター事業報告書」。
前回の記事では、
千葉県から開示された木更津市の特別交付税の申請書類をもとに、これまでの経緯を詳しく振り返ってみたところ、
疑惑のCCC報告書の作成には、総務省の中活ソフト事業が活用されていて、その一項目である「中活コーディネーター設置事業」の一貫として実施されたものであることが改めて確認できました。
しかし、この特別交付税の申請時には、疑惑のCCC報告書がまとめた「市民交流スペースの設置に向けた提言」というのは、大前提となる基本計画には盛り込まれていませんでした。
その時点では、直接関連性のない「市民交流スペースの設置に向けた提言」に関する調査を、特別交付税の措置が受けられるよう強引に突っ込んで、その分のお金が下りてから、翌年の1月に基本計画に「市民交流スペースの設置に向けた提言」を挿入していたことがわかりました。
千葉県は、CCCが行なった報告書の内容が記載されていない以上、基本計画と個票の記載に矛盾がなければ問題なしとして処理をしており、木更津としては「ちょうどその時期に基本計画中の事業が一部変更となったので、それを修正しただけ」というスタンスでした。
前回、「中活コーディネーター設置事業」としか書いてないものの、そのなかに広い意味で「市民交流スペースの設置に向けた提言」も含むと解釈することも、できなくはないと書きましたが、改めてみてみますと、これ何度読んでも、「市民交流スペースの設置」関連の調査も入ると解釈するのは不可能です。
まぁ、誰がどうみても、これ無理やり、CCCの調査費用を国の特別交付税措置でまかなおうとしたのでは?という疑いは強く残りますね。
で、このことをふまえると、
なぜ、CCCのあの報告書が「中活コーディネーター業務報告書」なる珍妙なタイトルだったのかが、妙に腑に落ちるんですよ。
国からのゼニで調査費用を賄えたら、木更津市としては、自腹半額で済ますから、なんとかそうしたい。
でも、急遽、新庁舎に市民交流プラザを入れることになったので、該当する項目がない。
じゃ、いいや無理やり「中活コーディネーター設置事業」のなかに入れてけばいいよ。どうせバレないしょ。
みたいな感覚でやったのかなと?思うわけですよ。
そのために、CCCの調査を本来「市民交流スペースの設置に向けた提言・調査」とするところを、「中活コーディネーター業務報告書業務」というワケのわからないタイトルにしたのでしょう。「中活コーディネーター」というワードさえ入っていれば、内容はどうであれ、それだけで総務省の「中活ソフト事業」に該当するような雰囲気が満載されます。そうして、急いで基本計画を修正して辻褄を合わせたとしたら、きれいに符合がつきます。
「市民交流スペース」について調査したCCCの報告書のタイトルが、どうして「中活コーディネーター業務報告書」なのか、ずうっと不思議でしょうがなかったんですよ。中身とタイトルが違いすぎると。ですが、ようやくここでわかったんです。
あれを特別交付税の対象にするために、無理やり「中活コーディネーター」という文句を入れた。そう考えれば納得がいきます。
市民交流活動の支援も広い意味で、中心市街地活性化の大事なアイテムのひとつであるとかなんとか、理屈はあとでなんとでもつくわけですよ。
で、そこまでで終っておけば、たいした問題にはならなかったのですが、
市民交流プラザの基本計画・基本設計の事業者を募集する際には、せっかくCCCにやってもらったんだから、その「市民交流スペース」に関する調査を応募者に配布しとけよとなったときに、あらら、報告書の中にCCCのクレジットあるのマズイなぁとなって、だったら一次通過者だけに送っとけば(守秘義務で縛れる)みたいな感覚だったんでしょう。
日常的に、公募型プロポーザルで審査員が全員市の幹部職員なんていう体制で事業者を選定している自治体ですから、少しでもコンプライアンス上疑われるようなことがあってはならないなんて露ほども思ってないでしょう。そのへんはもうガバガバなのかなと思いますね。
もちろん、CCC報告書には、当初のねらいどおり、木更津市にも、延岡エンクロス、丸亀マルタスのような市民センターを設置するという流れがキレイに描かれてますから、これを参考にプロポーザルをつくってねとなったら、当然、2年前から八百長・出来レースまがいの手法で完璧なプロポーザルを用意してきたCCCが勝つのは、もう火を見るよりも明らかだったという顛末でした。
あとは、新庁舎に設置される市民交流プラザが完成して指定管理者を募集したら、その基本計画や設計から深く関与してきたCCCが、絶対優位に選定されるというシナリオがきれいにといいますか、醜悪な茶番劇として、われわれにみせられることになりそうです。
さらに最悪なことに、新図書館の整備計画もパートナーの船場さんが手がけてますから、そちらもいただいたたらツタヤ図書館&ツタヤ公民館がダブル実現する悪夢までみせられそうです。
そうはならないように、ぜひ木更津市民の方は、これからハプコメ等で、市にガシガシ意見を申していただきたいと思います。
さて、もうひとつ追記しておきたいのが、本日、頑なにCCC報告書の委託費の額をについて「個別の案件には答えられない」としていた地域政策課から、正式に回答がありました。
上の者とも協議したところ、お問い合わせの委託費については、発注したまちづくり木更津が市に提出していた業務実施報告の中にありましたので回答します。「中活コーディネーター設置事業」の決算額3,656,000円のうち、1,995,575円がCCCの報告書委託費です
――とのことです。せっかくのご回答ですが「中活コーディネーター設置事業」の内訳も不明ですし、また、翌年度以降も同じ項目で支出されてますから、それだけでCCCへいくらい払われたのかは確定できません。また紙一枚もなく、口頭でチョロッと述べた情報にどれほどの信頼性があるのかもわかりません。
木更津市は、市外のものは情報開示請求ができないようブロックしておき、問い合わせをしても、ことごとく開示できないと回答しておきながら、
こちらが公費なのに開示しないのはおかしいと再三抗議をして、それでも開示しないのを「回答拒否!」と批判したら、急遽部内で検討しますとなるんでしょうか。
とりわけ地域政策課の対応は酷く、まちづくり木更津の運営費についても、全額木更津市からの補助金であり、市のサイトで公開している情報であるにもかかわらず「それは教えられない」と頑なに拒否しておきながら、全額公金で運営しているのに、おかしいとしつこく抗議をされて、渋々「協議した結果、お教えすることにした」と回答していました。
こういう明文化されたルールに基づかない「胸先三寸行政」を、いったいなんと呼べはいいのでしょうか。
数年前、国会で野党議員から「法の支配の対義語は何ですか?」と聞かれた総理大臣が、答えられなかったシーンを思い出します。
「法の支配の対義語」は、「人の支配」です。
自治体でも、それぞれの事案ごとに、幹部職員が情報を開示するかどうかを決めるんでしょうか。さらに言えば、どの事業者を選定するかも決めるんでしょうか。
私は、そのつど開示できないと言われたら、必ず「理由は?」と聞いてますが、木更津市では、ただの一度も、「では~となってます」という明文化されたルールを示されたことはありません。
オレの気分次第で開示するかどうか決めるんだよ。
まるでそう言ってるようにすら聞こえますね。そういう自治体こそが、まさにツタヤ図書館を喜んで誘致するわけです。
2020年8月29日土曜日
●タウンワークの豹変●社名隠した求人広告●答申されなかった専門家会議●CCCと専門家会議をつなぐ点と線●CCC広報部へのメール●和歌山市は“CCCの下請け”?●パワハラ告発がぶちまけた丸亀市の裏事情●〇〇さんは、お飾りですか?●開示は、1枚です●丸亀市情報開示・CCC受託実績●和歌山市騙し討ち事件●“ツタヤ公民館”の衝撃●奇天烈な和歌山分類●新・和歌山市民図書館についての専門家コメント●図書館流通センターの暗躍(2)●図書館流通センターの暗躍(1)●企業秘密と説明責任
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