さきほど、ビジネスジャーナルに最新記事がリリースされました。
ツタヤ図書館、建設で談合疑惑浮上…和歌山市、入札前から特定業者と資金計画について会議
まず、記事中の図版が見づらいので、ここに拡大したものを再掲しておきます。
記事内容をかいつまんでおきますと、今秋、南海和歌山市駅前にできる新市民図書館(ツタヤ図書館になることが決まっている)の設計を担当するRIAが、落札の2年前、すでに官製談合で決まっていたのではないかというものです。
RIAは、落札日の2年前から関係者会議に毎回出ていて、その席で後に落札する資金計画の発表までしていたこと示す証拠の文書が出てきたということなんです。
これを男女関係にたとえますと
・南ちゃんは、R男、Q男、S男の三人にプロポーズされてR男を選んだ
・あとでわかってビックリなのは、すでに南ちゃんは、2年前からR男と同棲していた
・あれっ、それってもしかしてQ男もS男も、知っててプロポーズしたの? なんのために?
というようなお話です。
まぁ、男女関係なら、周りがとやかくいうことでもないのでしょうが、これが総額94億円の公金が入る公共事業になると話は別です。
競争入札は形式だけのことで、すべてが最初から決まっていたのではないのか。そう思われますよね。
ウラでは皆業者は談合しているってウワサはされても、ここまであからさまに癒着がオモテに出るケースはめったにありません。
しかも、それを指摘された和歌山市も南海電鉄も「再開発事業では、慣例として行なわれている」と開き直ってるのがスゴイですよ。何が悪いんだって。
本文にも書きましたけど、同じRIAが手掛けている山形県酒田市のケースでは、ちゃんと落札する前の事業計画立案の段階で、市が一般競争入札を実施してRIAを選定する手続きはふまれています。まぁ、ここも怪しいんですけれど、少なくとも手順は踏んでるんですね。
和歌山市サイドに、私と地元市民の方や議員さんが、半年以上かかって粘り強く要求して、ようやくこれだけ出てきたんです。それも相当にすったもんだありまして。そのへんの経緯は後編で詳しく書きますが。
ふつうなら、市のサイトの「入札・落札」ページにアップされていますよね。酒田市なんかは再開発プロジェクトの特設ページで随時発表しているんです。
その程度の情報を出してもらうのも至難の業というんですから、和歌山市のプロジェクトの不透明さを如実に物語っていると思います。
ちなみに、後編では、今回の前のバージョンである日付のない落札文書を公開する予定です。こちらもたいへん興味深いです。
よろしくお願いいたします。
後編につづく↓
ツタヤ図書館建設で談合疑惑、和歌山が入札偽装か…情報開示請求に“黒塗り”回答
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