本日は、今年秋にツタヤ図書館オープンが決まっている和歌山市の速報です。
市内の図書館サークルの有志の方たちが、2月議会に新図書館に関する請願を提出する準備を進めています。
表題は、「新図書館システム導入反対の請願」です。
TSUTAYAの本部CCCが指定管理者になることはもう覆せませんが、このまま黙っていたら、他の先行事例のように、TSUTAYAのやりたい放題にされかねません。
すでに昨年末の議会では、多賀城市の3倍といわれる3億円のシステム導入費が、ほとんどなんの議論もなく、補正予算に入れられて承認されました。
しかし、訳のわからないツタヤの独自分類や、「図書館の自由」を侵害するおそれのあるTカード導入だけは中止してもらいたいという地元の図書館利用者たちの切実な願いです。
以下にその概略を掲載しておきます。
基本的に請願は、どなたでもできますが、署名と捺印が必要です。
知らないうちにTSUTAYA図書館建設が決まってしまい、反対の意志を表明する機会がなかった和歌山市民の方は、この際にぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
私のところまでメール(hina39@ 空白削除 gmail.com)をいただければ、代表者の方におつなぎします。
よろしくお願いいたします。
《読みにくいので、↓テキスト化してみました》
新図書館システム導入反対の請願
1.請願の趣旨
新図書館のシステムにライフスタイル分類、Tカード利用の導入をしないでください
2.請願の理由
1) ライフスタイル分類、Tカード利用を導入することは今の市民図書館のこれまでのシステムを変更することになり高額な費用を生じます。
2) カルチュア・コンビニエンス・クラブは和歌山市民図書館の蔵書 43 方冊 のうち40万冊を日本十進分類法で、5万冊はライフスタイル分類を導入して二重分類にするといっています。
ライフスタイル分類は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ運営の図書館の独自分額です。体系も企業秘密といって開示していない、ライフスタイルが変われば分類も変わると言っている本屋の分類で、探しやすい、図書館らしくなく親しみやすいといいますが、大きな欠陥は貸し出した本を元に戻すのが大変なことです。
全国3000余りの公立図書館はすべて日本十進分類法を使っています。和歌山市の小・中・高校の学校図書館も文部科学省が決めた日本十進分類法です。 図書館の間で行われている相互貸借のサービスも、和歌山市民図書館の選書基準も日本十進分類法が基本です。
日本十進分類法は、学間の体系をもとに長い年月をかけて構築されてきました。これは図書館の利用者のためのものです。一定の法則がないと膨大な本の中から素早く必要な本を探し出すことは難しく、子どもたちの調べ学習にもつかえません。
3) Tカードの情報はカルチュア・コンビニエンス・クラブの関連会社が集約しており、個人情報が外部に出ています。和歌山市民図書館の利用者の個人情報を危うくするTカードの導入は公立図書館としてすべきではありません。
Tカードについては、図書カード、マイナンバーカードとTカードから選択できるとなっています。
図書館の説明では
「個人情報が漏洩しないかとの懸念がありますが、利用者がその同意に元づきTカードを図書館で利用した際には、初回は申込日、毎回の利用時には利用日の日時情報のみが図書館とカルチュア ・コンビニエンス・クラブのシステムの間で連携され、利用者の個人情報は確実に守られます」
と回答していますが、利用者の申込日、利用日時は個人情報であり、カルチュア・コンビニエンス・クラブのシステムに送信された時点 で個人情報は外部に漏洩しています。
4)新図書館に二重分類とTカードの利用を導入することは、30年のあいだ使われてきたシステムを変えることになります。将来直営に戻すことも視野に入れ、図書館運営の基本となるシステムは変えるべきではありません。
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